検索窓
今日:16 hit、昨日:52 hit、合計:56,334 hit

ページ25

一気にドキドキしてきた。


触れてる部分に全神経が集中する。


ふと、神ちゃんの方を向くと、
上目遣いの目と、目が合った。


唾を飲み込む音がやけに、
耳に響く。


その唇から、目が離せない。


神ちゃんが目を伏せたのを合図に、
俺は、首を傾けた。



.



晴れて恋人になった俺ら。


指文字の数が減った。


赤『とも、おはよう』


緑『大、おはよう』


名前で呼び合うと、
ともは変わらへんって言うてたけど。


しかも、慣れって怖い。
手の動きが自然と『しげ』になるんやって。


『し』が親指立てて、人差し指と中指を横に出す、
ピストルの構えみたいな形やねんけど、
『た』がグッドポーズで、
2本の指をしまう姿がまたかわいい。



大学の受験勉強も2人で。


ともが横におってくれるだけで、
乗り越えられた。


AOとか、推薦で終わった俺ら。


年内には決まってて、
冬休みのクリスマスに被せて、
ディズニーの予約をした。





赤『とも、明日楽しみやな!』


緑『うん、でもちょっと不安』


困り眉と一緒に、
そう言われる。


耳が聞こえへんくなって、
初めての遠出やから。


それも、俺と2人だけで。


赤『大丈夫!
俺がずっとおるから』


困り眉のまま頷くから。


ギュッて手繋いで。


俺がともの右手繋ぐから、
指文字が出来なくて困るって。


いいよ。


赤『文字がなくても、言葉がなくても、
好きって気持ちは伝わるし』


そう伝えたら、
ぎゅーーーって握り返してくれた。


かわいいな。



.



緑「大毅君、とものことよろしくね。
正直、ともを私の目がすぐに届かないとこに行かせるのは、不安やけど、
大毅君やから、って信頼してるから」


赤「任せてください。
無事に守り抜いてみせます」


緑『とも、行ってらっしゃい。
気をつけてね。
楽しんできてね』


緑『いってきます』


ともは、家族の前でも喋らへんのかな。


それが当たり前やけど、
ともの声を聞いたことがない俺。


中学の時、
1年生の時は普通に喋ってたって友達に聞いたから。




新幹線で行く。


ロッカーにキャリーを入れたら、
2人で並んで入場。


俺もちっちゃい時に1回来ただけやから、
ワクワクが止まらへん。


ともも表情からワクワクしてるのが伝わる。

事前に調べたら、
ハンディーガイドを貰えるって知って、
それと冊子を貰って、色々楽しむ。


ホテルに帰る頃にはクタクタ。


緑『だい、ありがとう!』


赤『俺もありがとう』


ぎゅーって抱きしめる。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (82 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
304人がお気に入り
設定タグ:ジャニーズWEST , BL , かみしげ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ななはち | 作成日時:2023年5月16日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。