どんないろがすき？(JW青×桃)

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｢俺さ、バイやねん｣


急な告白。

目の前には季節のパフェ、
今は初夏やからメロンが乗ってる。

ぱくぱく口に運びながら喋り続ける。


｢日によってちゃうねんけど。
バチバチに男もんの服着て、
かっこよくキメたい時もあれば。
可愛らしい感じの服着て、
メイクして出かけたい時もあったり。
思考がな・・・
んー、まあ簡単に言えば、
抱きたいか抱かれたいか、みたいな｣


ストレートに簡単に言うてくれた。
ちょっとのんには刺激強すぎやねんけど・・・
でも、わかりやすいなって思った。


｢まあ最近は彼氏おるから、
女子っぽい気持ちが大きいねんけど｣


｢抱かれたい方や｣


｢そうそう｣


｢なんで、言うてくれたん？｣


｢んー、今から彼氏来るらしくて。
めっちゃ心配性やねん。
せやから、来る前に言うとこかなって。
のんちゃんやし｣


ニコって笑ってくれて、
のんに心開いてくれたんやって、嬉しくなった。


｢のん、な・・・
自分の体、嫌いやねん｣


｢うん｣


｢・・・なんで、のんは、
男の子って言われるんやろってずっと思ってた。
のんは、女の子、やのに・・・｣


言うたこと無かった。
誰にも。
おかしいと思ってたから、
病気やって。


｢とも｣


｢あ、しげ。
のんちゃん、これが彼氏｣


｢これって。
ちわ、君が小瀧君か。
ともと仲良くしてくれてありがとう｣


｢あ、いや、｣


制服の学年章は赤色。
1つ上の学年、先輩や。


｢しげ、のんちゃん、もしくは小瀧さん｣


｢あ、そうなん、ほな・・・小瀧にするわ｣


｢え、なんで｣


｢だって前までともも、小瀧って呼んでたやん｣


｢そうやけどぉ。
俺が呼び捨てしてたんは、｣


｢ええですよ、小瀧で｣


｢ほら、こう言うてくれてる｣


｢もお・・・｣


｢俺はしげでええで！｣


｢あ、ほな俺は神ちゃんで｣


2人と仲良くなれた。
自分のこと言うたんは初めて、
2人ともめっちゃ良い人やった。

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