どんないろがすき？(JW青×桃)

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「おい、顔キモイぞ」

「お前に言われた無いねん」


現在、カフェのテーブル席でしげと向かい合って座ってる。

2人きりちゃうぞ。

向こうのディスプレイ前には、
ケーキを前にニコニコしてる2人もおる。


俺らは荷物番みたいなん。


｢俺さ、ともにプロポーズしよう思うねん｣


｢ええんちゃう？｣


｢は！え！嘘やん！｣


｢なんやねん｣


｢だって！まだ高校生やん！とか、
男同士で結婚できへんわ！とか、なんかあるやろ！｣


｢なに？
しげは突っ込んでほしかったん？｣


｢いや、そうやないけど。
流星ってホンマにほぼ肯定で、俺が変なこと言うてもツッコまへんし。
ちょっと調子狂ういうか、調子クルーニーやなんつって｣


｢変なこと言うてる自覚はあるんや｣


｢やから！そゆとこ！｣


泣き真似みたいなことするしげと2人で笑っとく。


｢何話してんの？｣


｢しげ先輩、どないしたん？｣


｢流星にいじめられとってん！｣


｢ちゃうわ｣


｢流星ごめんな？｣


｢なんで神ちゃんが謝んねん！｣


神ちゃんが眉毛下げて謝ってくる。

なんか、ウチのがごめん。
みたいな。
ええやん、やっぱり2人お似合いやで。


｢あ、なあ流星、のんちゃんともう1回行ってくれん？｣


｢ん？
ええけど、なんで？｣


｢しげが食べるん分かってんけど、
流星なに食べるか分からんかったから、
のんちゃんもまだ決めきれてなくてさ｣


｢ええよ、のんちゃん行こか｣


｢あ、うん｣


ショーケースに並ぶ沢山のスイーツを、
キラキラした目で見てるのんちゃん。

ワクワクしてる色っての？

周りに飛んでる、みたいな。

オーラってやつ。

昔はよお見えてたけど、
今じゃ見えんな。


｢流星君、選んだ？｣


｢のんちゃん選ばれへんの？｣


｢うん。
全部綺麗な色で可愛くて、目移りしちゃって｣


｢確かに、｣


とか同調するけど、まああんまり興味はないよね。

だって、どれでもええし。








｢流星いちご食べへんの？｣


｢あー、｣


別にいらんわけちゃう。
逆に最後に残してるだけ。


せやけど。


｢のんちゃん、いる？｣


｢へ？｣


｢はい、あー｣


｢っ、あ、｣


真っ赤っかや。
いちごと同じ、いやそれ以上かも。


｢そういやさ、流星、昔、同じことあったよな｣


｢・・・あー、あったな｣


｢なに？
なになになになになに？｣


俺と神ちゃんだけが知ってることを許さない、
束縛彼氏の登場。

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