どんないろがすき？(JW青×桃)

恋の色1 ページ19

桃side


飲み物買って戻ってきたしげ先輩。

迷わずともちゃんの隣に座って、
1口目を渡してあげてた。

すごく全部が自然な流れで、
羨ましい。
2人の関係がよくわかる。


｢おいしぃ｣


｢それはよかった｣


いいな・・・

なんて、見蕩れてたら、
顔の整った藤井先輩が隣に座った。

すごく綺麗で、ぽーっとしてまう。

絵になるな・・・

のん、メンクイやもん。
かっこよくて、見惚れてまう。


｢、トイレ？｣


｢ぇ、ぁ、ぃゃ｣


のんがチラチラ見すぎて、勘違いされちゃった。


｢そ。｣


着てる服は黒の革ジャンに、
細身のパンツに、
黒の編み上げブーツ。

長い足を組んで、
そのままホットに口付ける姿は、
めちゃくちゃ様になってて、
またぽーっとしてしまってた。


｢かっこい・・・｣


｢ん？
俺？
ありがとう｣


ふわっと笑った顔は、
さっきまでの無表情やなくて、
すごく、あったかくて、優しい。


と思ってたら。


｢うわ｣


｢あ！
りゅうせえまた！｣


｢お前、ほんま｣


急にコーヒーこぼれちゃった。

白のパンツやったから、シミが。


｢だっ、大丈夫ですか！？
これ、使ってください｣


｢ああ、ありがとう｣


お気に入りのハンカチ。
茶色とピンクのかわいいの。

ブランドものやないけど、
昔、幼なじみがくれたもの。

ともちゃんと出かける時はずっと持ってる。

リップと同じで、
お守りみたいな感じ。


｢かわいいやつ・・・｣


｢あ、ぇと・・・｣


｢ごめんな？
汚してもた。
新しいやつ買いに行こ｣


｢え、｣


｢そうやそうや。
流星に買ってもらい！｣


｢行くか。
ついでにお前ズボン買えや｣


それぞれがゴミを処理して、
みんなでお店を出る。





4人でお買い物。

ともちゃんはしげ先輩とイチャイチャしながら歩いてるから、
必然的にのんと藤井先輩が隣同士。


｢のんちゃん、こっち｣


ドキッ


曲がり角で車道側が変わった。

そしたら、さりげなく、
藤井先輩が腰引き寄せてくれて、
のんが内側に入るようにしてくれたん。

腰なんて、
普段は人に触れられるなんかないから、
違和感。

ドキドキしたのは、
初めての感覚やから。


まだ、ちょっと、腰の部分が違和感。


センター街のお店に入る。


｢あ、大毅！お揃いの服買わへん？｣


｢ん？ええよ｣


ともちゃんは、
すっかり、しげ先輩とのデートを楽しんで、
2人きりの世界みたい。

彼氏とオソロ。
めっちゃ憧れ。

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