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「うん。飲む?」


「うん、交換!」


ニコニコ顔で水溜まりを作りながら、
階段を駆け上がってきた。

はい!って、パック渡されて、
自分は嬉しそうに俺の前で、
少し下の階段に立って飲む。


さっきとは違って、
缶を傾けて、上を向く喉元は、
真っ白な喉仏が上下してる。

ごくごく動くそれに、酷く煽られて。


「神ちゃん」


「あ、ごめん。
ちょっと飲みやすくて多めに飲んでもた。
しげもカフェオレ飲んでええよ?」


「ええわ、はい」


カフェオレを返して、缶をもらうと、
口に付けて酒を口の中に含む。


そのまま立ち上がって、
川をぼーって眺めてた神ちゃんの後頭部を持って、
こっちに引き寄せる。

唇を合わせて、器用に舌でこじ開けてから、
俺の口の中にある液体を流し込む。


「んんっ!?
っ、けほっけほっ」


顔を離せば、
突然のことで咳き込んで、
口の端から飲み込めんかった酒がつたってる。

えろ。


「なっ、急になんやねん」


「美味しい言うから、
飲ませたったんやん」


「そんな飲ませ方、誰か見てたらどうするんよ!」


キョロキョロしてる。


「誰もおらんやろ。
夜やし、カップルやねんし」


「でもっ」


「神ちゃん、まだ欲しい?」


意地悪してみたら、
目をうるうるさせて俺を見つめる。

はあ、ほんま悪い子や。


「んっ、」


「神ちゃんの唇甘いな。
カフェオレの味する」


「うん、」


「好きやで」


「俺も」


「川入ろ」


「うん、」


お互い火照った頬を冷ますみたいに、
足だけつかる。

いや、頬関係ない!

でも、それでも楽しいからええねん。

ニコニコしてる神ちゃん世界一可愛い。


「しげ、ありがとう」


「どーいたしまして。
いつでも呼び出して?
呼ばれたらフッ軽やから」


「呼ばれんやったら1日中家おるのにな」


ふははって、手を繋ぎながら帰る深夜の近所。

背徳感と深夜テンションで2人とも心臓の音共有し合ってると思う。


「部屋、くる?」


「みんなは?」


「寝てんちゃう?
知らんけど」


「うーん、おじゃまやないかな」


「大丈夫やろ」


おかんらの部屋は1階。

俺の部屋は2階の対角にある。

姉ちゃんは数年前に結婚して出てったし。


「明日何限?」


「3限」


「おいで」


「うん」

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設定タグ:ジャニーズWEST , 重岡大毅 , 神山智洋   
作品ジャンル:ラブコメ
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作者名:ななはち | 作成日時:2021年11月28日 20時

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