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近所でも大きめの川について、
階段で降りる。
サイドはこの地域のランニングコースで、
俺らも中学の時にはマラソン大会をした所。
もっと上流に行けば、
BBQとか花火してる。
逆にもっと下流は、アーモンドの花とか、
川をあがったとこには公園がある。
この中途の場所。
俺らの家からほぼ横並び部分は、
夏の夜や言うても、
俺らだけ。
「ぃよっと」
遊歩道から水の流れる所に降りれる階段に腰掛ける。
神ちゃんは足をブラブラさせて座って、
買ってきたカフェオレをストローで吸ってる。
「んふふ、」
「何笑ってるん」
「やって」
「夜中にコンビニ行って、
川で甘いジュース飲んでお菓子食うて、
悪いことしてるみたい。
大学生みたい、やろ?」
「大正解」
「神ちゃん真面目やもんな」
「そーゆーしげは良く夜中にコンビニ行くん?」
「いや、行かん」
「ワクワクせぇへん?」
「ドキドキする」
「なんでや」
ふはってストローから口離して、
猫髭出して笑うから、
つられて俺も笑う。
「神ちゃんと2人で、こんな夜中に。
悪いことしてるみたい」
「悪くないよ。
付き合ってるんやから」
「せやな」
おもむろに立ち上がって、
遊歩道から川に降りていく。
サンダルやったから、
そのまま水ん中に入ってる。
俺もよお5歳児とか言われるけど、
神ちゃんも相当子供っぽい。
そこが無邪気で可愛ええ。
ニコニコしてこっちを見上げるから、
俺の心臓が中学生みたいな音をたてとる。
「んはは、しげ、楽しいな」
「うん。
神ちゃんが楽しそうで俺も楽しいわ」
「なんそれ。
なあ、しげそれ美味しい?」
俺が既に二口ほど傾けた缶を指さす。
さっき神ちゃんにねだられて買ったそれ。
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作者名:ななはち | 作成日時:2021年11月28日 20時