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赤side
緑「元カレに戻ることは別にいいねんけど、
俺と別れた後やから。
でも、それより、俺と別れるって考えてるんが嫌やった。
俺は、ずっとおるつもりやったのに」
ずっと一緒におるつもりやったんや。
飽き性やのに。
なんて、1人で傷つきながらも。
赤「んー、終わりを考えてたのね」
緑「そうそう」
なんて、わかったふうに口を聞く俺。
いつの間にか時間は過ぎてて、
神ちゃんとおると時間が過ぎるが早い。
赤「そろそろ行かなあかんな」
緑「ほんまや。
しげ、帰る?」
赤「んー、いや、もうちょい話したい。
迎えに来よっかな」
緑「え、1回帰るんめんどない?
エントランスで待っとく?」
赤「いいん?」
緑「うん」
てことで、30分。
エントランスで待つことに。
ギターのレッスンやって。
神ちゃんの技術は凄い。
赤「まだ行かんでいいん?」
緑「うん、30分まで前の人おるから。
鉢合わせせんように」
赤「ふーん、そっか。いい?」
エントランスのソファに座りながら、
ローテーブルに置かれた、
さっき買ったレモンティー。
実は、あんまり紅茶が好きやないねんけど、
喋って喉乾いてたし、
いけんちゃうかなって、ひと口もらう。
別に、関節キスとか気にすることなくて、
なんともない顔して飲む。
やっぱりあんまり好きやなかった。
でも、飲みたいと思ってしまう。
そういや、付き合いだした時、
俺に2人で会いに来た時。
彼氏がめちゃくちゃ神ちゃんが持ってるペットボトルもらっててん。
絶対そんな喉乾いてへんやろ!って。
意味はすぐに分かった。
俺への牽制。
関節キスしてるんを見せびらかしてきたんや。
それをわかってまう俺も俺。
その前までは俺が同じことを、その後輩の前でやってたから。
神ちゃんと1番近いんは俺やって。
緑「彼氏ん家やから全く練習できてへんし、
音聞かれるん恥ずかしいから、
イヤホンしとってな」
赤「おけおけ」
なんて言いながら、イヤホンこの前壊したんよな。
今日は持ってない。
携帯テキトーにいじって、
ゲームして、30分時間つぶし。
別に音は聞こえへん。
そら、まあまあちゃんとしたマンションやねんから、
音漏れしてたら苦情きまくりやろ。
なんて1人突っ込みながら、待ってたら、
30分なんてあっという間。
緑「お待たせ、ごめんな」
赤「ん、いや、好きで待ってるから」
また2人で歩き出す。
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作者名:ななはち | 作成日時:2021年11月28日 20時