ろーく… ページ8
またまた次の日。
青鋭「♪〜」
口笛を吹きながら街中を歩く。わんさか人がいた街と同じ街とは思えない程、通行人が少ない。
青鋭「(ま、そっちの方がいいけど)」
通行人のいない街でも太陽は照りつけるわけで、灰塵にならない体といってもさすがにキツイ…。
…ちょっと路地裏に行くか…。
あそこは日が通らないし、静かだからなー。
そんなこと思いながら薄暗い路地裏に入る。
案の定、路地裏には日光が通らず、風が吹き通っていた。
今度から路地裏にするか…。そう心で決めたそのとき…
?「やぁ少年。オレの店の前で何をしてるのかな?」
カウボーイハットを右手で抑え、人形を片手に持っている男が俺の後ろにいた。
青鋭「店?」
男が言ったことに首を傾けると、男が人差し指を俺の前の方に指した。
あー、ここか。確かに店とも言えそうな扉が前にあった。
青鋭「えっと、悪かったな…。ちょっと路地裏をフラフラしてただけで…「あ、御国ン帰ってたんだ〜」…え。」
さっきの男のとは別の女の声がし、振り返ると、腰ぐらいまでの金髪で、横髪の途中を留めてる20歳前後の、ぶっちゃけ美人な女の人がいた。
青鋭「(誰だ…?)」
?「あれ?まだ壊されてなかったんだ」
?女「あら酷いこと言うのね?」
笑ってはいるが、意味がわかると怖い話だ。
?女「て、そんなことは置いといて…君の名前は?」
また違う笑みで、俺に問いかける。
青鋭「澤井青鋭…ですけど…。アンタたちは…」
?女「私は琥珀 紫苑。こう見えても学者だよ」
?「オレは御国。そこの店の店主さ」
?女「ほとんど留守だけど」
御国サンに(たぶん、いらない)付け加えをする琥珀サン。
な、仲が悪いのか…?
青鋭「つーか、なんか何気に個人情報流出してしまった気が……っ!」
ふと首に、見覚えのある蛇が巻きついていた。
あれ、この蛇って……。
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作者名:966 kuromu | 作成日時:2016年8月7日 14時