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「離して下さいｯ」
必死に腕を風を切るように動かすが、全然振りほどかれない彼の手。
動かす度に傷口が痛むけどそれすらも快感を覚えた。
な「お前あらきのリスナーだろ」
「そう……ですよｯあらきさんの握手会に来てるんだからｯ…」
腕をどれだけ動かそうが彼は平気そうな顔をしてこちらを見ている。
な「なんでだ……？あらきが何かしたか…？」
「何もされてないですｯ…私はただ………」
そこまで言って言葉が詰まった。
これ以上彼に話してはいけない。関係ない人に話すことではない。
な「あっそ…まず救護室行こ」
掴まれた腕をそのまま引っ張り無理やり救護室まで向かおうとする彼。
「やめてってば!!私は大丈夫ですから！自分でした事だし！」
な「大丈夫だって自分に思い込ませんなよ、あんた相当してんだろ…傷多いから」
そしてそのまま呆気なく救護室まで連れていかれた。
救護室の人には精神科に行くことを勧められたけど行くわけない。
今の自分の生活に不自由など感じていないんだから。
＿＿＿＿＿＿＿
な「ごめんな、引き止めて。握手会…行ってこいよ」
「はい………」
彼の元を離れてあらきさんの握手会会場へ向かう。
もう始まっているだろうか。
．
無事、参加することが出来た。
次はいよいよ自分の番。
「次の方どうぞ」
「はい」
あ「こんにちは〜！」
私に優しく喋りかけてくれる彼。
「こんにちは、これからも応援してます」
握手会は何度も行ったことある。そして、いつもこの言葉をかけて終わるのだ。
素っ気ない誰もが言うであろうその言葉には私なりの想いが沢山込められていた。
あ「ありがとうございます！確か……3年くらい前からずっと参加してくれてますよね…？違ったらすんません!!」
!!…………私のことを覚えててくれるなんて、、この時初めてリスナーで良かったと思えた。
「はいっ、そうです！あらきさんに認知されてたなんて嬉しいです」
あ「あははっ、髪の色とか珍しかったし中性的なのが好きだな〜って思って」
!…あっさり告られてない……?
「あっ、ありがとうございます(？)」
あ「これからもよろしくね」
いつもより進展のあった握手会でした。
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黒瀬@YouTuber(プロフ) - ゆもちさん» ありがとうございます！！ (2020年3月24日 6時) (
レス) id: e0ebe76c41 (このIDを非表示/違反報告)
ゆもち(プロフ) - 更新きちゃ〜！！！ 嬉しい限りです…！！！ 無理のない程度に更新がんばってください！！！ (2020年3月24日 3時) (レス) id: f7a618a47d (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬@YouTuber(プロフ) - yumeさん» ありがとうございます！！！ごめんなさいっ！近いうちに更新します！ (2020年3月21日 13時) (レス) id: e0ebe76c41 (このIDを非表示/違反報告)
yume - めっちゃはまりました！ どうか続きを(;ー;) (2020年3月19日 20時) (レス) id: 77e016034c (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬@YouTuber(プロフ) - 奈留さん» ありがとうございます！！最近勉強が忙しくて中々更新出来ないと思いますがよろしくお願いしますね笑 (2020年2月10日 21時) (レス) id: e0ebe76c41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒瀬 なを | 作成日時：2019年3月26日 10時
