◆110. センラside ページ21
お前のその一言で、俺の想いは一瞬で消えていく。
こんな日が来ることなんて、ずっと前からわかってた。
それでも、報われやしないか。
いつか、振り向いてはくれないか。
そんな妄想ばっかりしてた。そんな、俺が幸せになる夢ばっかり見てた。
「ごめん……でも、もうこれで諦める。ほんとごめん、聞きたくなかった、よね……」
「待って」
「な、に…?」
「諦める、なんてせんでええねん。こっちこそこれで諦めがついたわ」
「………え?」
坂田の潤んだ瞳が大きく開いた。
予想外だろうな、でもこれは俺の本心。本心であり、嘘でもある。
Aのことと、さかたんのことを考えたら。……どう考えたって、俺が邪魔者だ。
「Aは、俺のこと好きちゃうし。これからも好きになってくれそうもないしな」
「で、でもセンラの方が、絶対にずっと前から…」
「うん。それはそうや」
「じゃ、なんで…」
ずっと、途切れ途切れに話す坂田の視線が辛かった。
きっと、なんで俺がAを坂田に譲るのか本気でわかってないんだろう。その無知を利用して、坂田を本当に諦めさせることも出来たかもしれない。それでも言わないと。
これで、最後にするんだ。
「だってAは……Aは、俺の自慢の幼馴染や。惚れて当然やん?」
642人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
林檎 - センラさんイケメンすぎて一話から一気読み (2016年8月24日 0時) (レス) id: 6c50a9e769 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - センラさんやっぱイケメン☆ 高坂の友達、高坂がいい子やったら世界終わっとるわ(°д°) (2016年8月24日 0時) (レス) id: 6c50a9e769 (このIDを非表示/違反報告)
倖花@ラ - ああああああ高坂ああああああ!!!!!! (2016年7月25日 20時) (レス) id: fee80d7b8b (このIDを非表示/違反報告)
長月(プロフ) - フォロー失礼します!! (2016年7月25日 19時) (レス) id: afcb112c4c (このIDを非表示/違反報告)
ゆおん(プロフ) - 長月さん» ありがとうございますー!!はい、大丈夫です! (2016年7月25日 19時) (レス) id: 46f4f5d279 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆおん | 作者ホームページ:http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/_yyyy/
作成日時:2016年6月15日 19時