【センラ】検索:幼馴染を忘れる方法【歌い手】

◆100. センラside ページ11

――…




____6月5日 午後11時

　センラ@浦島坂田船
　(sen_sen_sen_sen):セ




『あ、あ〜〜』

＞こんばんは！
＞もいです〜〜



『…雑談しようかと』

＞お！
＞今日何されてたんですか？



『今日？ 今日はー……録音してた』

＞お疲れ様でした！！
＞何録ったんです？



『何録ったんです？ ……って教えるわけないでしょう！！』

＞はいwww
＞＞ごめんなさいw




リスナーのコメントに、適当に返していく。そんないつものたわいの無い話をしようとしたら、ピコンとスマホの方で音が鳴った。




＞＞LINE？？ww
＞LINEですかw

『あーーちょっと待ってて』




確認する為、iPadから指を離しスマホに伸ばす。
よいしょ、と目の前に画面を持ってくれば目に止まったのはAからの連絡。

A:ごめん！
A:帰るの明日になる！

通知欄からLINEを開いたら、さっそくAとのこちゃ画面。
適当に頭の中で言葉を並べて、すいすいと指を滑らせていく。




Aごめん!
A帰るの明日になる!
俺ええよー!
Aご飯の材料買って帰る
俺あ、わざわざありがと




LINEとかに不慣れてる訳では無いんだろうけど、可愛らしさの欠けらも無いその文章でさえ愛おしく思えてくる。
自分でも、末期症状だなぁとはわかってる。そんなことを考えていたら、配信していたことをすっかり忘れていた。

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