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九話 ページ11

私は本を開くと、その内容に感嘆の声を漏らした。

「凄」

そこには私の過去や現在が事細かに書かれていた。…しかも、当たってる。
もしかしてここにある本は全て生徒の今までの事が書かれているのかもしれない。

ここでプライバシー保護してるの?
いや、ここまで分かっているのはむしろプライバシー保護してないのでは。
もやもやしながらページを捲りつづけていると、1枚だけの赤いページにたどり着く。


”未来”


その文字を見た途端空気の温度が一度下がった気がした。

此処、普通の場所じゃないでしょ。
過去現在ならまだ分かるけど未来、しかもこの場所にある本の分の未来が書かれているなんて到底ありえない。
でも今までの記述を見る限り未来の記述も全て当たっているのだろう。

怖い。

でも、見たい。

またしても好奇心が勝ってしまう。
これではいつか好奇心で身を滅ぼしそうだ。

冷や汗が止まらない。
私は気合を入れて「えいっ」とページをめくった。




「え…なんだコレ。」

私の未来のページ。
そこは”何か”に全て塗り潰されていた。
”何か”がもう乾いているのでページがくっつくことは無いが、その”何か”が丁寧に塗られている訳でも無いのでちょっとページがめくりずらい。

さっきまで張っていた気持ちがまさかの結末に緩められる。
人のページを勝手に見る訳には行かないので分からないがまさか全部こうなっているのだろうか。
なら未来のページを作るなよ、と本を閉じようとした時どんどん本が赤に染っていることに気がついた。

汚した?!なんて思いながら脚立から降りる。どうしようと焦れば焦るほど本は赤に染って行った。

落ち着け。落ち着け。
こんなのここを管理している何者かにバレたらお終いだ。この場所じたい絶対普通の場所じゃないのに。
好奇心で身を滅ぼした。

誰だか知らないけどこの場所の管理人さんにバレませんように!と1回まわる。
1回回って目の前にいたのは顔に”伍”と書いてある人では無いであろうものだった。

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レナ - 私も土籠先生推しです! (2021年3月28日 15時) (レス) id: 2bc4f3e9d1 (このIDを非表示/違反報告)
すばる - ファブリーズの匂いの土籠先生で吹きました〜、めちゃ面白いです◎ (2020年3月4日 13時) (レス) id: 14827cf9ea (このIDを非表示/違反報告)
パニリン - 面白いので是非更新お願いします (2020年2月16日 22時) (レス) id: f163eb0bcd (このIDを非表示/違反報告)
繋(つなこ)(プロフ) - 透空さん» 本当ですか!?土籠先生推しとしてめちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます! (2019年1月24日 23時) (レス) id: d7f081f2ef (このIDを非表示/違反報告)
透空(プロフ) - とっても面白いです!花子くんと輝くん推しですけど、土籠先生も良いなってこの作品を見て思いました。更新頑張ってくださいっ。 (2019年1月24日 23時) (レス) id: 3bf9f61dac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年1月24日 19時

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