【HSJ】殺せんせーションズ -外せないLock- ８

◇Relaxation ページ5

◆side:Rapid Fire





おれは、甘い物が苦手だ。
だけど最近、妙にそれを欲してる気がする。

嗜好の変化？
それともストレス？
分からないけど。

とにかく何か、甘い物が食べたい。
気がする。


「あっ、」


ふらっと入ったキッチンには、明らかに手作りのケーキとクッキー。


「コマンダー、これ誰が作ったの？」


傍にいたコマンダーに訊いてみる。


「おれは違うよ・・・たぶん、ソニくんじゃないかな？」

「ソニックかぁ・・・」


この家で料理好きなのは、コマンダーとソニックのふたり。
特にソニックは、ほんとにこの家のお母さんみたいな感じ。

そして、つまみ食いにウルサイんだよね。


(でも、食べたい・・・)


ケーキは、たぶんバレるから。
クッキーなら、ひとつくらい食べても、バレないかな？


「ね、コマンダー」

「なに？」

「この事、ソニックには黙ってて？」


クッキーをひとつ取って。
コマンダーの返事も待たずに、それを口に運んだ。


「あっ、」

「・・・美味しい」


やっぱり、ソニックの料理は最高に美味しい。

でも、おかしいな。
なんか、頭がちょっと、ボーっとするような・・・

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