スターチス (ページ44)

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怜央『そろそろホテルいこっか、』

とお土産を買い終わった私たちは
予約しておいたホテルに向かった。

「わぁ～～！すごい！眺めいいね～」

怜央『本当だ！』

キラキラと町が明るくて

その景色を見ながら、今日は楽しかったな～と思い出にひたる。

怜央『ねぇ。A？』

「ん？なに？」

と怜央の方に体を向けると

ふわっと

抱きしめられた。

私を抱き締めたまま怜央は

怜央『楽しかったね、今日。』

「うん。楽しかった！」

怜央『また来よう？』

「ん。また来ようね。」

「ねぇ、怜央どうしたの」

怜央『……』

怜央『くっついてたいの！』

「え？笑笑」

怜央『今日は独り占め出来るから。』

といって、おでこにキスをした。

そして、唇と唇が重なって

だんだん深くなっていく。

怜央『A、大事にする。』

「うん。大事にして？」

今、私の目の前にいるのは完全に男の顔をした怜央だった。

そしてこの夜は、忘れられない一夜になった。