すき. 51 ページ6
*貴方side
(中庭って言われたけど、ここで合ってるよね...)
授業後、あの女子にぱーっと早口で言われて焦って返事をした。
中庭の、テーブルや椅子が数個並んである場所で周りを見る。
いつもお昼を食べる瀬戸くんや部員のみんな、くろちゃんには断りを入れた。
？｢遅れてごめんね〜！食べよう！｣
そう言って先頭にいるのは、やっぱり休み時間に話しかけてきた人で。
そしてやっぱりその後に3人。
『全然大丈夫だよ〜！』
皆が座ったところで、まだだった自己紹介をした。
女子4人とも4組らしい。
いつも話しかけてきていたのは水樹。
食べ始めると、会話が途切れなくて普通に楽しくて。
飼ってる動物の話とか、このアーティストが好きなんだ〜とか。
全員食べ終わると、水樹が｢そういえばさ、｣と身を乗り出す。
水樹｢転校初日から瀬戸くんと話したんでしょ〜？運良すぎ〜！｣
『うん、電車で酔っちゃって...
たまたま瀬戸くんが同じ電車だったよ』
ﾓﾌﾞ1｢しかも、軽音部のマネージャーだよね！｣
ﾓﾌﾞ2｢そうそう！あそこイケメンばっかりでうらやま〜｣
ﾓﾌﾞ3｢どう？部活｣
なんだかさっきまでよりも食いつき方が...
とか思ってたけど、普通に校内に軽音部のファンたくさんいるらしいし、この人たちもそうなのだろう。
『確かにね、イケメンしかいないけど笑
私楽器とか歌すごく好きだから、楽しいよ〜！』
へ〜、とかそうなんだ〜とか4人同時に声を発せられる。
...ん？あんまり興味無さそう？←
なんて思ってたら、予想外で。
水樹｢よかった、Aちゃんが誰か狙ってるんじゃないかと思って心配してたの！
安心して瀬戸くん推せるし、狙える♡｣
......？
ﾓﾌﾞ3｢ほんとだよ〜、瀬戸くんに彼女とかできたらうちら泣くよね。w｣
.........なるほど。
『...あ、そろそろ時間だから教室戻ろ？』
──────────────────
*瀬戸side
『なぁうらたん、今日姫野にお昼断られたんやけど』
う｢安心しろって、女子たちに誘われたって言ってたじゃん｣
『でもなぁ...』
坂｢案外センラにもかわいいとこあるよなぁ...きも｣
『おい最後』
志｢......センラさんが恋かぁ｣
『なんか恥ずかしいからやめて志麻くん』
いつも横に座っている姫野がいない。
今日は、いない。
それだけで、どうかしてしまいそうだった。
(女子たち...か めんどくさいことになりそうやな)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 123人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
稀乃(プロフ) - でぃあぼろさん» コメントありがとうございます！中々更新できずすみませんm(__)m 頑張ります！ (2018年3月1日 0時) (
レス) id: fc19b0be79 (このIDを非表示/違反報告)
でぃあぼろ - 続編出てたから読んだけどやっぱり好きやわー(^^*)面白い！更新頑張ってください！応援してますー (2018年2月26日 18時) (レス) id: 5a6bf90cf8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：稀乃 | 作成日時：2017年12月15日 17時
