・・４０・・ ページ40
・
相葉は大野と井ノ原に会いに行った。
催眠療法でまさきが出て来る。
井ノ原は何を聞きたいのだろう。
相葉が深い眠りに入った。
まさきが出て来る。
「まさきくん、ぶたれた？」
「うん、いたかった」
「おじさんは？」
「おかあさんとしごとにいった」
「痛いかい？」
「うん、それにおなかすいた」
「ご飯は？」
「おもらししたら、もらえないの」
「もし、ぶたれない方法があったらどうする？」
「ぶたれないの？」
「うん、もうずっとぶたれない」
「うれしい！」
井ノ原はどうするつもりだろう。
大野は相葉の頭を撫でている。
その手に気がついたみたいだ。
大野をじっと見る。
「あっ、おーちゃん！」
「まさきくん、この人知ってるの？」
「おーちゃん、やさしいの」
「そっか、優しいか」
「うん、まさきがおもらししてもぶたないの」
「そっかそっか」
「ミルクもくれる」
「そうなんだ」
「おじさんいないの」
「ぶたれないで良かったな」
「うん！」
今まさきは眠っている。
井ノ原は大野に言った。
優しくするとまさきは消えない。
大野はぶったりなんか出来ないと言う。
ぶつ必要はない。
ただ優しくしないでほしい。
できれば姿を見せないでほしい。
大野は唸った。
まさきに優しくしたい。
だがそれだとまさきは消えないらしい。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 424人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
SEN(プロフ) - めいさん» こんばんは。そう言っていただけて嬉しいです。短編ですが気に入って頂けたら嬉しいです。 (2020年10月28日 22時) (
レス) id: 083cc7bfe9 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - SENさん新しいお話本当にありがとうございます。マイページを開くたびにSENさんのお話がないかなと思っていたのですごく嬉しいです。SENさんの暖かい優しいお話が大好きです。続きを楽しみにしています。 (2020年10月28日 19時) (レス) id: b0a188705c (このIDを非表示/違反報告)
SEN(プロフ) - あのひさん» お早うございます。そう言っていただけると嬉しいです。愛され雅紀くん、頑張ります。 (2020年10月28日 6時) (レス) id: 66e7fdf5ce (このIDを非表示/違反報告)
あのひ(プロフ) - 久しぶりにSENさんの作品が読めるのが嬉しいです。SENさんの描く雅紀くんが大好きです。 (2020年10月28日 2時) (レス) id: 2bf0d880c6 (このIDを非表示/違反報告)
SEN(プロフ) - 瑠綺さん» コメントありがとうございます。久しぶり過ぎて可愛い雅紀くんの書き方忘れちゃいました。短編ですがよろしくお願いします。 (2020年10月27日 22時) (レス) id: 66e7fdf5ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：SEN
| 作成日時：2020年10月27日 19時
