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今年は１日長く島にいられる雅紀の両親。
それならばと櫻井と大野はちょっとした事を考えた。
だけど、それはまだ秘密。
「しょーちゃん、まぁだぁ？」
「もうすぐだよ？」
「どの船に乗ってるの？」
「ん〜〜まだ見えないねぇ」
「ぶ〜〜〜」
ここは漁港の船の発着場。
櫻井と雅紀は両親の到着を待っていた。
島の人達は雅紀の様子を微笑ましく見つめている。
「両親」とは判らなくても大事な人達。
島の誰もがそれは判っている。
ほんの少し、寂しい事だけれど訪れる両親も迎える雅紀も笑顔ならそれでいい。
「あっあっ、しょーちゃん！」
「あれかな？」
「そうだよぅ〜〜」
「あぁ、雅紀、走らないよ」
「むーーちゃーーん！さーーちゃーーん！」
「聞こえないってば」
「しょーちゃん！早く早く！」
「ここで待とうね」
「んもぅ！」
周りの島の人々も笑っている。
まだ姿が見えないのに雅紀は大きく手を振っている。
駆け出しそうな雅紀の手を握り、櫻井も嬉しそうな顔をして待っている。
いや、笑ってこの場に立てるようになった。
あの大学生が来た。
翌日、漁港の人間が役場にやって来た。
自分達が目を離さなければと謝罪しに来たのだ。
櫻井はそんな必要はないと逆に頭を下げた。
そこまで気を遣わせて申し訳ないと。
そう言えたのは大野のお蔭だ。
あの夜、思い切り泣かせてくれた。
雅紀のために、雅紀のそばにいるために、醜い感情は持たないようにしよう。
あの青年の事は忘れようと決めた。
だから誰も悪くなんかない、そう思えた。
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SEN(プロフ) - 碧さん» こんばんは。両親にとって忘れられない日になりました。お母さんには辛かったけれど、やはり親子の絆でしょうかねぇ。 (2014年9月14日 22時) (
レス) id: d00166a755 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - こんばんは。さーちゃんも大きな壁乗り越えましたね。雅紀の料理を食べたり、川の字で寝たり、２人にとっては最高の休日ですね。 (2014年9月14日 21時) (レス) id: 72328cd3b4 (このIDを非表示/違反報告)
SEN(プロフ) - まさきさん» お早うございます。 そう思って読んでいただきありがたいです。やっと呼んでくれました(^O^) (2014年9月14日 8時) (レス) id: d00166a755 (このIDを非表示/違反報告)
まさき(プロフ) - おはしょうございますぅ いっつもあったかぃ気持ちになりながら読ませていただいてますです(*^^*) 『とぉちゃ、かぁちゃ』嬉しいです 優しい気持ちになれました (2014年9月13日 10時) (レス) id: 7aab669516 (このIDを非表示/違反報告)
SEN(プロフ) - 碧さん» お早うございます。みんなが悔しい思いをし、泣いた一日だったでしょうね。さすがに智お兄ちゃんですね(笑) (2014年9月9日 10時) (レス) id: d00166a755 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SEN
| 作成日時：2014年9月2日 10時
