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腹這いになったまま自分の両手を見て、また櫻井を見つめている。
魚を描いていた画用紙には浮き輪が描かれる。
なぜ浮き輪を描いたか判らない。
「んーん」
「ん？雅紀？どうした？」
「んっ、んっ」
「翔ちゃんに教えて？」
「これ・・これ・・」
「浮き輪？」
「しょちゃ、これ・・」
「見えるの？」
「んっ・・」
またこの間と同じ欠片から零れ落ちて来た。
つい先日の小さい頃の記憶。
身体が震えている。
櫻井は背中からそっと抱きしめてやった。
「雅紀？」
「しょちゃ・・」
「大丈夫」
「いっしょ・・」
「うん、ずっと一緒だよ」
「まさ、はなさない？」
「うん、絶対離さない」
「んっ、んっ・・」
「大丈夫、大丈夫」
雅紀が落ち着くまでずっと櫻井は抱きしめたまま、何度も「大丈夫」と繰り返した。
櫻井の腕を抱え、自分に何が起こっているのか判らない雅紀。
それでも、辺りが暗くなる頃、ごしごしと涙を擦り振り返って櫻井の顔を見た。
「しょーちゃん、お腹空いた」
「何作ろうか？」
「お肉！」
「じゃぁ、雅紀は？」
「キャベツ切って、トマト切る」
「お味噌汁のお豆腐と、わかめも切ってもらおうかな？」
「えぇ〜〜お豆腐くずれちゃうよぅ」
「頑張ってもらっちゃおうかな？」
「ぶ〜〜〜〜」
雅紀の中でどう解決したか判らない。
それでも、櫻井がずっとそばにいる事を判ってもらえればいい。
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SEN(プロフ) - 碧さん» こんばんは。あの目玉のやつですね(笑)雅紀の料理の腕も上がるでしょうか？ 楽しみですね、期待しててくださいね。 (2014年9月1日 19時) (
レス) id: d00166a755 (このIDを非表示/違反報告)
SEN(プロフ) - アリスさん» こんばんは。楽しみにしていただいて嬉しいです。終わりたくなくて悪あがきしてますが、書いては消しの繰り返しです(笑) このエピソードは入れちゃいかんだろうと自問自答の毎日ですわ・・。へんてこりんにならないよう温かくなれるよう頑張ります。 (2014年9月1日 19時) (レス) id: d00166a755 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - こんにちは。翔くんのひきつった顔が浮かんできました(^^)雅紀の料理をいつか、むーちゃんとさーちゃんにご馳走する日が来ると良いですね。 (2014年9月1日 11時) (レス) id: ce57227e9b (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - こんにちは。いつもいつも更新を楽しみに読み進めている反面、お話が終わりに近づいていくことが悲しい毎日でもあります。ですが、本当にいつもいつも、気持ちがふわっと、時にぐーっと、温かく、そして締め付けられ、そんな時間を頂いています・・☆ (2014年9月1日 10時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
SEN(プロフ) - 碧さん» お早うございます。頑張ってもらわないといけませんね。でも、彼らならきっと大丈夫と信じてます！ (2014年8月29日 9時) (レス) id: d00166a755 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SEN
| 作成日時：2014年8月20日 10時
