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立てない雅紀を松本が背負い、診療所に連れて行く。
櫻井は雅紀の足をタオルで柔らかく包み、車を出す。
「翔ちゃん、これは始末しておくから」
「ご、ごめんね」
「時間掛かるでしょう?」
「多分」
「雅紀、綺麗にしてよく見てもらうんだぞ」
「さとし〜〜〜ひーーーーっく」
3人が出掛けた後。
二宮と大野は枯れ枝の束を持ち、二宮の店に向かった。
バケツの中で燃やすのだ。
浜を歩きながら、二宮は怒っている。
「何で、こんなの庭に置いておくかなぁ翔ちゃん」
「忘れてたんだろうよ」
「しかも花壇のそばにですよ?」
「だよなぁ・・」
雅紀が水やりするのは判っていたはず。
今日までは偶々、運が良かった。
雅紀が近づかなかったのだろう。
どう見ても、かなり前に折ったであろう枝。
始末は出来なかったのだろうか。
ざっくり切れて血が流れていた雅紀の足。
ささくれた枝の棘が刺さっているかもしれない。
消毒は滲みるだろう。
棘を抜くのも痛いだろう。
雅紀の泣き叫ぶ姿が想像できる。
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SEN(プロフ) - 雅葵(*^◇^*)さん» こんにちは。翔ちゃんもおバカですねぇ(笑)可愛い雅紀がまた書けて嬉しいです♪作者もほっこり・・。 (2016年5月30日 13時) (レス) id: 1808d14437 (このIDを非表示/違反報告)
雅葵(*^◇^*)(プロフ) - んふふっ、しょぉちゃんやっちゃいましたね〜。あまえんぼまちゃき、かわゆぃです(^◇^) 怪我したまちゃきは災難でしたが、のんびりとした日常感が伝わってきてほっこりします♪ (2016年5月30日 7時) (レス) id: 0db9575c42 (このIDを非表示/違反報告)
SEN(プロフ) - るなさん» こんばんは。ふわふわタオルに突っ込む雅紀を見てみたい作者です(笑) 翔ちゃんはあまり余裕はありませんが、これくらいはね・・。本編では余裕はなかったと言ってますから(^^ゞ (2016年2月3日 19時) (レス) id: 5eed3ccf8f (このIDを非表示/違反報告)
SEN(プロフ) - 雅葵(*^◇^*)さん» こんばんは。翔ちゃんも頑張ってます(^◇^) 小さな事、何でもない日常の事を嬉しく感じられるっていいですね。 (2016年2月3日 19時) (レス) id: 5eed3ccf8f (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - SENさん、久々の可愛い雅紀。ふわふわタオルに顔を突っ込む雅紀を怒れる人なんかこの世にいないでしょう!翔ちゃんも少しずつ余裕が出たのですね、ほんわり優しい日常が素敵です。 (2016年2月3日 9時) (レス) id: 238942a662 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SEN | 作成日時:2015年8月12日 21時