【番外】綴くんが頑張る話 その２

青年アリス　２ ページ10

今日新しく知ったこと。皆木綴は、脚本を書き上げると死ぬ。

命が１２個あったとして、第三公演で完全に死ぬことになる。第四公演からは、新しい脚本家を呼ばなくては。
.....うわ、無意識で命１２個って考えてるとか、私バーサーカー好きすぎかよ。


『おお、きれいに倒れたね。これは４徹の顔かな？』

「人間の心がないぞ、あいつ」

「なんでちょっと楽しそうなんだよ」


なんか酷いこと後ろで言われてるんだけど。人間の心くらいありますぅー！


『....いま、意識ないよね？つまり、なにしても起きないよね？？』

「え、」

『.....よし！きた』

私は、綴くんに向かってゆっくり手を伸ばして....。....お姫様だっこをすることに成功した。



『起きてたら絶対やらせてくれないからね....んふふふふ』

「アブナイ匂いがする、あれ止めたほうがいいって」


あらぁ、かわいい寝顔してるじゃないのぉ....ふふっ


『意識のない人体って、もっと重いもんじゃなかったっけ....？まあいっか』



想像より圧倒的に軽い身体に驚きつつ、私は綴くんを部屋に運んだ。マリンバよか軽いな。階段も楽々登れちゃうぜ。あれ運ぶとき地獄だからみんな一回やってみて。




後に、このお姫様だっこが綴くんにバレて、怒られることになった。大体かずが写真撮りまくったせい。

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