『夢で正夢』 ページ9
「_____A?どうしたの?」
『え__』
「A？ほんとに大丈夫?どこか具合でも悪いの?」
心配しているエミリアを前にAは目元が熱くなるのを感じた。そのAの表情を見たエミリアは勘違いをして焦っている。
「よ、寄り道せずにロズワールの屋敷に戻って寝た方がいいわよね…A、歩ける?」
『あ………いえ。体調は大丈夫です。長い夢を見ていたような…心配していただき有り難うございますエミリア様』
だがロズワール邸に帰った方がいいとエミリアはAと大通りを後にする。
あれはほんとうに夢だったのだろうか、そう考えながらエミリアの隣を歩いている最中だ。
「____にっしし!!いただきィ!!」
エミリアがスリにあった。それも夢に出てきたあの少女。ならば盗んだものはエミリアの王選の出場権である徽章だ。
もし、本当に夢で、正夢だとしたらいや、正夢なのだろう。そう確信した女騎士は自分の主に屋敷に帰れと告げフェルトを追う。
『ならスバルさんも路地裏で寝てるのかな。いや、まぁ、なんとかなると信じよう』
今はフェルトから徽章を返してもらうことが優先だ。彼女の目的地は目星がついている。そこへ先回りして交渉し返してもらうのが一番理想。他にも近衛騎士団、つまり衛兵という立場も使える。
それにスバル達を夢で殺害した犯人も分かる。攻撃してこようものなら今度は面と向かって勝負だ。一騎討ちならあの”最優の騎士”に引けを取らないと呼ばれている分、奇襲以外なら負けない自信がある
陽日、9時というところか。夢で蔵に着いたのはパックが結晶に戻った後、つまり冥日以降だ。まだ充分時間がある。
服を着替えることもなく非番の服を身に纏い盗品蔵のドアをノックする。蔵主は驚きつつもドアを開けてくれた。
「それで___剣豪がこんなところになんのようじゃ。国の衛兵が盗品に興味があるわけでもなかろうに」
『ええ、ないです。あなた方の生活を否定しているつもりではないですが、人の私物を自分のものにしようという心は持ち合わせておりませんので』
「そうかそうか。なら盗まれたか、いやお前さんに手を出す奴などおらんか」
ロム爺と名乗った巨人族の老人。
お互いがお互いを疑うなかAは蔵を見渡す。が、あの悲惨な光景はなくまた痕跡も一切見当たらない。
重い空気が流れるなら時間が過ぎていく。だがそれは外から聞こえてくる声によって変わった。
「誰か、いますか?」
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マオ(プロフ) - マリオさん» コメントありがとうございます！質問の返事ですが勿論います。ですが立場上からして恋愛にまで至るかと言いますとうーん…ですかね？でも、ゴールインさせてあげたいなと思っております！！ (2017年5月11日 11時) (
レス) id: d7377fb34e (このIDを非表示/違反報告)
マリオ - とても面白くて、いつも楽しみにしています！ちなみに質問です！夢主ちゃんはリゼロのキャラクターで恋愛対象or気になっているキャラはいますか？ (2017年4月28日 19時) (レス) id: aa6f182c0d (このIDを非表示/違反報告)
マオ(プロフ) - まっすーさん» コメントありがとうございます。嬉しい限りなのですが原作を元に書いているので私自身の実力ではありません…貴方様のご期待に添えるよう私自身頑張っていきますので暖かい目で見ていただけると幸いです。コメントありがとうございました!! (2017年3月30日 12時) (レス) id: 9810e421d7 (このIDを非表示/違反報告)
まっすー(プロフ) - こんにちは。こちらの小説とても面白く拝見させて頂きました！主人公の立ち位置やストーリーの軸など他の小説とは一線を画す印象がありました。更新楽しみに応援させて頂きます、頑張ってくださいませ！(^^) (2017年3月25日 13時) (レス) id: 5ef75048d5 (このIDを非表示/違反報告)
マオ(プロフ) - 赤葦*棗さん» こちらこそこの作品を見ていただいて感謝しています！更新も頑張ってまいりますので温かく見守ってくれると嬉しいです!!コメントありがとうございます!! (2017年3月18日 10時) (レス) id: 9810e421d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし x他2人 | 作成日時：2017年3月11日 2時
