『平然を装う』 ページ35
禁書庫という閉鎖空間から出てみると、突発したこともなく自分以外の人間は前と変わらず同じ様に事を進めていた。
スバルも決心を固めたのか繰り返しの日々に身を投じている風に見える。しかし自分自身もスバルを真似て前回と同じ様動いてみたがそう簡単にはいかなかった。
自分で手配したはずの地竜はすでにエミリアがロズワールに交渉し手配されていたし
スバルの給仕の練習も兼ねてかラムとスバルが部屋に昼食を持ってきてくれたり
また明らかに前と変わったのはエミリアが心配していたこともあり一足早く王都に出向きロムの怪我の状態を確認することになったことだ。
そうして夜明けを待たずに竜車に乗り込む。自然と感じる静寂は心を落ち着かせるがそれが良いことなのか考えさせられる
『前回の二の舞にならないように頑張らないと』
前回の失態は早急にエミリアのところに向かわなかったこと。しかしベアトリスが言っていたあいつとは一体誰だったのだろうか
考えをまとめる為、余分な情報を遮断しようと瞳を閉じる。すると想定外の出来事が多かったせいか疲労がどっと押し寄せてきた。Aは意図せず意識を投げ出す。
________
「私は、貴方に憧れ鍛錬をこなし成長してきました。どうか手合わせを」
無言なのは威厳を保つ為なのか、それとも威圧的な態度を表しているのか。しかし私の言葉に耳を傾けたのか相手はゆっくりとだが鞘から剣を抜く
「___いざ」
______
__
「どうしたの？どこか…痛いの？」
返事をする気力すらなくなっている私は体を丸め頭を埋める。それが返答だと思ったのか彼女は会話を続けた
「あまり他の人が藪から棒に首を突っ込むのはよろしくないことかも知れないけど…他人だからこそ一度きりって喋れることもあると思うの」
______
ふとAが目覚めるとすでに朝日が昇りはじめ森も抜けており出発頃よりだいぶ時間が経ったと認識できた。
一息する間もなく王都に無事辿り着き、頑張って走り抜けてくれた地竜にお礼を言い市場へと足を運びはじめた。
___前はそのまま屯所へ向かったな
あの頃とは違い、自分は立ち直れたのだ。それは紛れもなくフェルトとラインハルトのおかげであろう。
それにロムにも借りがある。あの時愚直だがエルザに立ち向かったからこそ今があるのだ
双方に礼をしなければと思いながら貧民街を軽快に抜け、そうしてやっと盗品蔵にたどり着いた。
終わり
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マオ(プロフ) - マリオさん» コメントありがとうございます！質問の返事ですが勿論います。ですが立場上からして恋愛にまで至るかと言いますとうーん…ですかね？でも、ゴールインさせてあげたいなと思っております！！ (2017年5月11日 11時) (
レス) id: d7377fb34e (このIDを非表示/違反報告)
マリオ - とても面白くて、いつも楽しみにしています！ちなみに質問です！夢主ちゃんはリゼロのキャラクターで恋愛対象or気になっているキャラはいますか？ (2017年4月28日 19時) (レス) id: aa6f182c0d (このIDを非表示/違反報告)
マオ(プロフ) - まっすーさん» コメントありがとうございます。嬉しい限りなのですが原作を元に書いているので私自身の実力ではありません…貴方様のご期待に添えるよう私自身頑張っていきますので暖かい目で見ていただけると幸いです。コメントありがとうございました!! (2017年3月30日 12時) (レス) id: 9810e421d7 (このIDを非表示/違反報告)
まっすー(プロフ) - こんにちは。こちらの小説とても面白く拝見させて頂きました！主人公の立ち位置やストーリーの軸など他の小説とは一線を画す印象がありました。更新楽しみに応援させて頂きます、頑張ってくださいませ！(^^) (2017年3月25日 13時) (レス) id: 5ef75048d5 (このIDを非表示/違反報告)
マオ(プロフ) - 赤葦*棗さん» こちらこそこの作品を見ていただいて感謝しています！更新も頑張ってまいりますので温かく見守ってくれると嬉しいです!!コメントありがとうございます!! (2017年3月18日 10時) (レス) id: 9810e421d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし x他2人 | 作成日時：2017年3月11日 2時
