『響く』 ページ31
閉められた扉からは次々とラインハルトを貶す発言とどこか困惑している声色が聞こえる。それは年相応の反応なのかも知れない。だが先程の話を振り返ると納得するわけにはいかなくなる
フェルトが何故ここに？自分が倒れていた間に何があったのか思考を巡らすとあくまで憶測だが一つの答えが見えてきた。
しばらく黙り込んでいる間も2人の会話は淡々と続いている
「礼儀も作法も関係ねぇ!!それにアタシには帰る場所があるんだって言ったんだろ!!」
「フェルト様が選ばれた理由は必ずあります。それを証明するためにも貴女には覚えてもらわないといけない事が山程あるのです」
上手い具合に噛み合っていない会話を聞き流していてもその場は動かない
『…フェルト様、先日は大変お世話になりました。貴女がアストレア様にお声をかけてくださらなかったら今頃は…感謝してもしきれません』
飾らず溢れ出る言葉を直にそのまま伝える。不思議と言葉と連動するかのように掌は胸に添えていた
「……あの時の姉ちゃんか?」
「ラインハルトは入ってくんな」
そう言ってフェルトは閉ざしていた扉を少し開けAだけ迎え入れようと手招く。と言ってもラインハルトをそのままにする事は出来ず佇んでいるとフェルトはAの手を引っ張って思いっきり扉を壊す勢いで閉めた。
それは優柔不断なAに怒っているかのよう
「アイツは何を言っても何をやってもどうせ中に入ってくるし姉ちゃんも気にかけなくて良いって分かってんなら早く来いよな」
相変わらずの性格で落ち着くのも束の間、結果として双方に迷惑をかけてしまった事に頭を下げる
フェルトは「そんなのいいから」と言うと奥の客間に案内して堂々と上座に腰を下ろした。Aも併せて下座に座ると彼女は先程とは打って変わって淡々と語り出す
「大体はアイツから聞いてる。だからまずは言わせてほしいんだ、あんたのお陰でロム爺もアタシも生きてるって」
「あのどうしようもない殺伐とした空気の中、姉ちゃんは私を少しでも遠くに逃がそうと声をかけてくれた。それがなかったらあの兄ちゃんに説得された時でも動かなかったかも知れねぇ」
「それに一分一秒も惜しい中であんなヤバい奴を食い止めてくれてた。その時どれだけ自分の無力さを悔やんだか、やらなきゃ何も始まんない事、諦めたら死ぬと同じだとあんたが気付かせてくれた」
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マオ(プロフ) - マリオさん» コメントありがとうございます！質問の返事ですが勿論います。ですが立場上からして恋愛にまで至るかと言いますとうーん…ですかね？でも、ゴールインさせてあげたいなと思っております！！ (2017年5月11日 11時) (
レス) id: d7377fb34e (このIDを非表示/違反報告)
マリオ - とても面白くて、いつも楽しみにしています！ちなみに質問です！夢主ちゃんはリゼロのキャラクターで恋愛対象or気になっているキャラはいますか？ (2017年4月28日 19時) (レス) id: aa6f182c0d (このIDを非表示/違反報告)
マオ(プロフ) - まっすーさん» コメントありがとうございます。嬉しい限りなのですが原作を元に書いているので私自身の実力ではありません…貴方様のご期待に添えるよう私自身頑張っていきますので暖かい目で見ていただけると幸いです。コメントありがとうございました!! (2017年3月30日 12時) (レス) id: 9810e421d7 (このIDを非表示/違反報告)
まっすー(プロフ) - こんにちは。こちらの小説とても面白く拝見させて頂きました！主人公の立ち位置やストーリーの軸など他の小説とは一線を画す印象がありました。更新楽しみに応援させて頂きます、頑張ってくださいませ！(^^) (2017年3月25日 13時) (レス) id: 5ef75048d5 (このIDを非表示/違反報告)
マオ(プロフ) - 赤葦*棗さん» こちらこそこの作品を見ていただいて感謝しています！更新も頑張ってまいりますので温かく見守ってくれると嬉しいです!!コメントありがとうございます!! (2017年3月18日 10時) (レス) id: 9810e421d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし x他2人 | 作成日時：2017年3月11日 2時
