『無一文同士』 ページ3
「___おい、待ってくれよ!」
路地の入口、大通りへ面した位置で行き先に迷う少女と落ち着いてくださいと声をかける少女
長い銀髪の少女が髪に手を当てて少しだけ困ったように振り返る。
「なに?言っておくけど、これ以上は私もちょっとしか付き合ってあげられないから」
「若干甘さ見えてるけど!?それより大切なものなんだろ?俺にも手伝わせてくれ」
男の申し出にエミリアは驚いた様子で目を瞬かせる。困惑するエミリアに男は自分が知っている情報を早口で言う。
「___変な人」
『私もそう思います。ですが一言、私達はなんもお礼はできません。私はとにかく主は無一文ですから』
「安心しろ、俺も無一文みたいなもの、です」
堅苦しいAの喋り方に男の口調も変わった。だが、お礼なんかいらない、君に礼がしたいんだと堂々と宣言する。変わった奴だなとAは思った
エミリアもお人好し、そして初対面の目つきの悪い男もまたお人好しなのだろう。
パックと共にAは男が悪意がないと確信してから助言をする
『ここは素直に協力してもらいましょう。王都は広い、闇雲に探しても時間の無駄です』
「そうだよ、悪意は感じないし、素直に受け入れてもいいと思うよ?」
だがエミリアは迷惑をかけまいと断ろうとする。
「意地っ張りも可愛いと思うけど、意地を張って目的を見失うのは馬鹿馬鹿しいと思うよ。僕は僕の娘が馬鹿な子だと思いたくないなぁ」
「それに、もう日も傾きかけている頃だからね。夜になったらボクは手を貸せなくなっちゃう。なんだかんだで君の騎士も女の子だ。暴漢ぐらいが相手なら心配はないけど…弾除けは居た方がいいよ」
__女の子扱いしてもらえるのは嬉しいのだがそれは”女の子だから倒せない敵もいる”という事。嬉しい反面悔しいという感情がAにはあった
だが事実だから仕方がない。自分に言い聞かせて2人と1匹の会話に耳を傾ける。
エミリアは男と精霊の会話が成立する傍ら尚も「あうー」「ううん」「でもっ」と悩んでいる。
____愛らしい彼女を命に代えても守り抜きたい。
「____本当に、なんのお礼もできないからね」
____どんな事があろうとも貴女を裏切ったり、悲しませたりさせない。
貴女様が辛い思いをしているなら話を聞いて励まします。貴女様が涙を流すのならその涙を拭い笑顔にさせましょう。
全人類が世界にいる誰もが貴女様の存在を否定しても私は、貴女の隣で歩く事を止めません。
貴女が私を助けたみたいに今度は私が…
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マオ(プロフ) - マリオさん» コメントありがとうございます！質問の返事ですが勿論います。ですが立場上からして恋愛にまで至るかと言いますとうーん…ですかね？でも、ゴールインさせてあげたいなと思っております！！ (2017年5月11日 11時) (
レス) id: d7377fb34e (このIDを非表示/違反報告)
マリオ - とても面白くて、いつも楽しみにしています！ちなみに質問です！夢主ちゃんはリゼロのキャラクターで恋愛対象or気になっているキャラはいますか？ (2017年4月28日 19時) (レス) id: aa6f182c0d (このIDを非表示/違反報告)
マオ(プロフ) - まっすーさん» コメントありがとうございます。嬉しい限りなのですが原作を元に書いているので私自身の実力ではありません…貴方様のご期待に添えるよう私自身頑張っていきますので暖かい目で見ていただけると幸いです。コメントありがとうございました!! (2017年3月30日 12時) (レス) id: 9810e421d7 (このIDを非表示/違反報告)
まっすー(プロフ) - こんにちは。こちらの小説とても面白く拝見させて頂きました！主人公の立ち位置やストーリーの軸など他の小説とは一線を画す印象がありました。更新楽しみに応援させて頂きます、頑張ってくださいませ！(^^) (2017年3月25日 13時) (レス) id: 5ef75048d5 (このIDを非表示/違反報告)
マオ(プロフ) - 赤葦*棗さん» こちらこそこの作品を見ていただいて感謝しています！更新も頑張ってまいりますので温かく見守ってくれると嬉しいです!!コメントありがとうございます!! (2017年3月18日 10時) (レス) id: 9810e421d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし x他2人 | 作成日時：2017年3月11日 2時
