【夢主、小さな巨人】帰ってきた烏のエース (ページ2)

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１羽ページ2

『ふーっ。……やっと帰って来た』

俺は手を広げて息を吸った

懐かしい匂いに何とも言えない安心感

やっぱここじゃねぇとな？

色々あって俺は高校卒業してから姿を消した

あーーーー。バレーしてぇな

バッグの中で眠るボールを見つめた

今でも、鮮明に思い出すあの光景

県で強豪全部ぶっ倒した

猫又監督との約束を果たせそうと思った。だが、現実は甘くなく音駒と当たる前に俺たち烏野は敗退し、幕は閉じた

拳を強く握る

あの時、俺がもっと飛べていたら………！！

そうな事を後悔していたらもう２１歳だ

ポケットに手を突っ込み、あるお店に入った

金髪の男の人が俺の顔を見ていらっしゃーいと言った

……………コミック読みながら

店の中をぶらぶらしていると金髪の男の人が老人と言い合いをしていた

だが、次の瞬間、目を疑った

『烏養、監督………？』

あちらも振り向き、目を見開いた

「Aか……………！？」

懐かしい顔を見た瞬間、目尻が熱くなった

俺はふっと笑った

『はい。お久しぶりです。烏養監督』

何処かで烏の鳴き声がした