恋愛事情 ページ23
私は、通常２年かかるカリキュラムを１年で終わらせるため、学校に無理を言って補習をしてもらっていた。
だから、知香ちゃんより学校にいる時間も長く、遊ぶ暇もそんなには無い。
理巧からの提案で、ディズニーランドに行った時、アトラクションに並ぶみんなを他所にベンチに座った私。
はしゃいで遊ぶ元気は無かった。
隼『並ばないの？』
両手に飲み物を持った隼君が、片方を私に差し出し隣に座った。
A『疲れちゃって…』(笑)
隼『俺も…(笑)あのさ、Aちゃん。俺らの中で気になる人いないの？』
A『唐突だね(笑)恋愛対象には見れないかな？』(笑)
隼『正直だね(笑)知香ちゃんはどうだろう？』
A『なに？知香ちゃんの事、気になるの？』
隼『俺じゃなくて。あいつ』
そう言って指差すのは、大輝君。知香ちゃんを３人で囲んで楽しそうに笑ってる。
A『隼君も気付いてたの？私、聞いてないんだ。知香ちゃんが誰か気になる人いるかとか。』
隼『どうなるんだろうな？お似合いだと思うけどね…。俺は！』
A『私、余りそう言うのに首突っ込まないから。』
隼君は、持っていたジュースを飲み込む。
隼『Aちゃんは、彼氏いるでしょ？』
いきなりの質問で、飲み込みかけたジュースで噎せた。
A『まあね。今は離れてるけど。隼君もいるでしょ？彼女。』
隼『彼女なのかなぁ……。』
A『訳ありみたいね。無理に聞かない。人の恋愛は興味ないから』(笑)
隼『冷たいなぁ(笑)じゃあ、俺の独り言だから気にしないでよ。』
彼は、静かに語り出した。
隼『年上の女性と付き合ってる。バイトしてるときに知り合ったんだ。
知的で綺麗で、大人の女って感じでさ…、すぐ夢中になった。
半年くらい経って、中々会えなくなってさ。
俺、もうダメかと思って、責めちゃったんだよ。そしたら、彼女……。結婚してたんだよね。笑っちゃうだろ？だけどさ。』
A『別れられないって、旦那には気持ちは無いからって、泣き付かれたんでしょ？』
隼『彼女…、夫婦仲は冷めきってるって。年の離れた旦那とは、体の関係も無いって。自分に関心も無い人と暮らすのは苦痛だって泣くんだよ…』
A『勉強出来るのに残念ね。隼君、女知らなさすぎ。彼女、たぶん旦那様と仲良くしてるわよ。現実見て、彼女の本性知ったら？』
力無く、苦笑いを浮かべる隼君。
隼『Aちゃん……』
後日、私は彼の交際相手の本性を確かめる事になる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 640人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
xiulove(プロフ) - この小説が好きです!!!それだけでも伝えたくて… (2019年8月24日 18時) (
レス) id: 855436cca3 (このIDを非表示/違反報告)
xiulove(プロフ) - 返信ありがとうございます。先程も失礼しました。初めて読んだとき、おもいっきりのめり込んでしまいました。それからも急によみたくなり…続きを見つけては読んでという感じでした。無理はしないでください!!!待ってるといいながら矛盾してるかもですが… (2019年8月24日 18時) (レス) id: 855436cca3 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - xiuloveさん» 気が変わったらこのままか更新しますね (2019年8月24日 18時) (レス) id: 46991f216e (このIDを非表示/違反報告)
xiulove(プロフ) - えっ( ・д・)そうなんですか(；ω；) (2019年8月24日 18時) (レス) id: 855436cca3 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - xiuloveさん» ありがとうございます。実は思うところがあり、このまま更新せずに、全部消してしまおうかと悩んでおります (2019年8月17日 19時) (レス) id: 46991f216e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：慧 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/kei3339/
作成日時：2014年5月15日 16時
