ヒョンスニム〜キュヒョンside〜 ページ11
シオン『私が彼女だったら…。あんたがこんなに荒れてしまった原因を知ったら自分自身を責め続けるかもしれない。』
キュヒョン『でも、それは俺自身の問題で、Aには関係ない…』
ヒョンスニムは、深いため息をついた。
シオン『あんたは彼女にどうなってほしいの？自分とよりを戻してほしい？あんたを変えてしまった事を責め続けながら生きてほしい？』
キュヒョン『そんな事は思ってません…。あいつには幸せに…、人並み以上の幸せを掴んで欲しいと思ってます。』
シオン『だったら素行を改めなさい。彼女を想っているのなら、周りにあんたの胸の内を気付かれないようにしなさい。苦しくなったら私が話を聞いてあげる。わかった？』
そう言ってヒョンスニムは俺の手に１枚のメモを握らせた。
シオン『Aちゃんは、自分が黙ってあんたの前から姿を消した時に覚悟をしたんだと思う。好きだからこそあんたの全てを受け入れようって…。だけど、キュヒョンは離れる事を選んだ。彼女はそれも受け入れた。何も言わずにね…』
言葉が出なかった。
キュヒョン『やっぱり俺は……』
シオン『考えが浅いのよ。彼女の為にって言いたいんでしょ？
そんなのは建前。ぶつかり合う前に逃げただけよ。だけど…、苦しいでしょ？違う？』
ヒョンスニムが放つ言葉の一つ一つが、全て的を得ていて何も言えなかった。
シオン『本当に好きなら、お互い心中する覚悟でぶつかり合わなきゃ。私とヒニムの様に(笑)』
キュヒョン『迷惑かけてすみませんでした。Aが日本に行く前に約束したんです。次会う時は、友達として会おうって。』
ヒョンスニムは、それを聞いてニッコリ笑った。
その表情に、少しだけAの面影が重なった。
シオン『キュヒョンが更正するのを見届ける。だから、彼女が戻って来るまでに成長しなさい。』
俺は、ヒョンスニムに深く頭を下げた。そして、Aが生きて帰る事を願う様になった。
最悪の事は、起きてから考えよう。
本当の自分を取り戻す。
そう前向きに思わせてくれたヒョンスニムに、心の中で感謝した。
ヒョンに内緒で連絡を取り合う俺は、次第にヒョンスニムに淡い思いを抱いていく。
でも、それは恋愛の気持ちとは違う。
大切な人。特別な人。
Aの事を話せる、唯一の存在。
次第に、俺の荒んだ生活は治まっていった。
ヒチョルヒョンと、ヒョンスニム。俺にとって、大切な存在だ。
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xiulove(プロフ) - この小説が好きです!!!それだけでも伝えたくて… (2019年8月24日 18時) (
レス) id: 855436cca3 (このIDを非表示/違反報告)
xiulove(プロフ) - 返信ありがとうございます。先程も失礼しました。初めて読んだとき、おもいっきりのめり込んでしまいました。それからも急によみたくなり…続きを見つけては読んでという感じでした。無理はしないでください!!!待ってるといいながら矛盾してるかもですが… (2019年8月24日 18時) (レス) id: 855436cca3 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - xiuloveさん» 気が変わったらこのままか更新しますね (2019年8月24日 18時) (レス) id: 46991f216e (このIDを非表示/違反報告)
xiulove(プロフ) - えっ( ・д・)そうなんですか(；ω；) (2019年8月24日 18時) (レス) id: 855436cca3 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - xiuloveさん» ありがとうございます。実は思うところがあり、このまま更新せずに、全部消してしまおうかと悩んでおります (2019年8月17日 19時) (レス) id: 46991f216e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：慧 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/kei3339/
作成日時：2014年5月15日 16時
