キム・ヨンミン氏 ページ2
待ち合わせは…社長と。
１年も音信不通だったら、普通はクビにされてもおかしくないはず。
約束通り帰って来たとはいえ、自分なりの覚悟もしていた。
A『お久しぶりです。帰国前の約束を果たす事が出来ずに、申し訳ありませんでした。』
深々と、精一杯のお詫びの意を込めてお辞儀をする。顔は上げれない。
社長『頭を上げて。優秀なスタッフが無事に帰って来てくれただけで嬉しいよ。日本の状況は、あっちの友人から聞いている。大変だったね……』
A『ありがとうございます。あの日、私は被災地にいました。津波から逃げる途中で携帯を無くしてしまって、連絡が取れなくなってしまいました…』
社長『そうだったのか。何人か君と親交のある人達が、心配して僕の所に消息を訪ねて来たよ。
連絡が取れないから安否不明になっていたみたいだ。顔を見せて安心させてやってくれ。』
社長は、まだ40前。韓国一の芸能事務所を束ねる いわゆる敏腕。
この人は、『いきなり売れても、それに負けない心を育てる』と言う様に人間性に重きを置く。
A『私は、会社に戻っても良いんでしょうか……？』
社長『4月にデビューする12人組のボーイズグループを担当するのは、帰国前から決定済みだ。スタイリストとしてステップアップしたんだろ？(笑)お手並みを見せてもらうよ』
そう言って、ニッコリ笑う社長。
A『12人ですか……。』苦笑いの私。
社長『かなり元気なグループだよ。中国人が4人、韓国人が8人。中国と韓国で半分に別れて活動する。忙しいぞ。』
A『１年分、頑張ります』
社長『ところで、ヌナは元気かな？』
A『は…？』
社長『あぁ、そうか(笑)君のお母さんだ。僕は、幼少期を日本で過ごしたんだか、帰って来てから近所に住んでいたんだ。とても可愛がってもらったよ。 』
そんな事は初めて知った。
A『元気です。母には心配ばかりかけて……。親不孝ですね。』
社長『親が子供を思うのは当たり前だよ。いくつになっても、親にとっては子供のままだからね。』
そう言って笑う社長。
社長『君がうちで働き始めた時、電話が来たんだよ。その時初めて、君がヌナの娘だと知ったんだ。彼女は僕の特別な 大切な人だからね。』
A『それって、恋ですか？』
社長『そうだね。初恋だったかな？』(笑)
そう言って爽やかに、楽しそうに社長は笑った
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xiulove(プロフ) - この小説が好きです!!!それだけでも伝えたくて… (2019年8月24日 18時) (
レス) id: 855436cca3 (このIDを非表示/違反報告)
xiulove(プロフ) - 返信ありがとうございます。先程も失礼しました。初めて読んだとき、おもいっきりのめり込んでしまいました。それからも急によみたくなり…続きを見つけては読んでという感じでした。無理はしないでください!!!待ってるといいながら矛盾してるかもですが… (2019年8月24日 18時) (レス) id: 855436cca3 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - xiuloveさん» 気が変わったらこのままか更新しますね (2019年8月24日 18時) (レス) id: 46991f216e (このIDを非表示/違反報告)
xiulove(プロフ) - えっ( ・д・)そうなんですか(；ω；) (2019年8月24日 18時) (レス) id: 855436cca3 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - xiuloveさん» ありがとうございます。実は思うところがあり、このまま更新せずに、全部消してしまおうかと悩んでおります (2019年8月17日 19時) (レス) id: 46991f216e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：慧 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/kei3339/
作成日時：2014年5月15日 16時
