日本 ページ44
次の日、私は東方神起とスタッフと共に機上の人となった。
いつもと違うのは、みんなと一緒に帰って来ないと言う事。
そのまま日本に留まる私は、日本活動でスタイリストを担当する男性に挨拶に向かう。
物腰の柔らかそうなその人は、私より10歳ほど年上で、見るからに経験豊富そうだった。
A『と言う訳で、日本の活動にはよほどの事が無い限り、SMのスタイリストが同行すると言う事はありません。一応、あちらからの衣装コンセプトの資料です。よろしくお願いいたします。』
私が離れ、ヨンスさんは海外での仕事が困難な状態。
新生東方神起が日本で活動するにあたり、会社は新しく、日本でのスタイリストを指名した。
スタッフ『東方神起のスタイリストが出来るなんて光栄です。いやー、韓国のスタイリストさんがこんなに若いと思っていませんでした。』
お世辞を並べられ、苦笑いを浮かべる。
A『ここ数日のテレビ出演や撮影には、邪魔にならないように同行させて頂きます。』
1週間ほどの滞在中、彼らは久しぶりの日本でのスケジュールを楽しみながらこなしていった。
チャンミン『なんか、目まぐるしいけど充実してますねヒョン。』
ユノ『みんな、待っててくれてたのが伝わってくるし!ツアー…、やりたいな。』
私は知ってる。ユノはチャンミンとの新しい東方神起で、東京ドームでライブをしたいと思っている事……。
それが成功すれば、新しい一歩を踏み出した決断が間違ってなかったと確かめられると言う事……。
彼の少し曲がったネクタイを直す。撮り終えたスチール写真を見ながら、チャンミンが声をかけてくる。
チャンミン『A、こんな感じの淡い色の服、あっちでも使ってよ。奇抜で原色っぽいのは、あんまり好きじゃないから。』
A『帰ったらヨンスさんに話して。』
チャンミン『スタイリストはAなのに?ヨンスヌナに言ってよ。』
あー、これは何も聞かされてないパターンかも…。
A『チャンミン、私このまま韓国には帰らないの。ユノから聞いてない?日本に残って勉強する事にしたから』
チャンミン『ちょっ!何それ?聞いてないよ。いきなりなんなの?』
やっぱり…。せめて、チャンミンには話しておいてくれないと…ユノのバカ。
チャンミンは、私の話を聞いてから機嫌の悪さがMAXになり、ピリピリした空気が漂っている。
そこに撮影が終わったユノが戻って来た。
ギロッと効果音がするほど、彼はユノを睨み付けた。
267人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そらぞう(プロフ) - はい!楽しみに待ってます! (2014年5月15日 20時) (レス) id: f7e9c2c335 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - そらぞうさん» コメントありがとうございます。あとは、afterstoryの方でそれぞれのお話を書けたらと思ってます。キュヒョンとの絡みもあるかも?しれないですよ。 (2014年5月15日 18時) (レス) id: b16b47566a (このIDを非表示/違反報告)
そらぞう(プロフ) - ホントのラストですか…?お疲れ様でした~。私としてはきゅひょんさんとのラストを期待していましたが、こういう落ち着き方何ですね。長く追い掛けてきて何度も涙しました。ありがとうございました!! (2014年5月15日 16時) (レス) id: 62b339f5e3 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます。只今、ラストを下書きしています。何度も書き直してまして、まだアップできません。お待ち下さいませ。 (2014年5月15日 14時) (レス) id: 35097dfc61 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ここに来ての初コメです・・・とうとう終わりが来てしまいますね ライブの前日のようなドキドキを味わっています。とっても楽しませてもらいました ありがとうございます!! (2014年5月15日 14時) (レス) id: 01b01bc73b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:慧 | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/kei3339/
作成日時:2013年12月15日 18時