私の側には…。 ページ8
東方神起のカムバック準備が本格化するまでの間、私はモデルとしての仕事をこなして行く。
CM撮影、ポスター撮り、雑誌のグラビア撮影。
ラジオ番組に出演した事もあって取材のオファーも入っていた。
新しく発売する化粧品の宣伝イベント。トークショー 握手会。
よくまぁ こんなに仕事を入れたもんだと ソンさんを見て呆れていた。
ソン『しばらくは東方神起に付きっきりなんだろ?日本活動もあるって聞いてるから』
A『そうですね。でもヨンスさんも春には復帰しますから…』
いつまでたってもモデルとしての仕事は合わない。慣れない。
撮影所からの移動中 スマホが鳴る。
A『ヨボセヨ……。』
隣を気にしながらの会話。
A『ん…わかった。事務所のパソコンにデータ入ってるからチャンミンも一緒に見てほしい。ん…じゃ、後で。』
ソン『あっちの仕事?打ち合わせ?』
A『ですね。事務所に戻ってデザインのミーティングです。』
ソン『無理させて悪いな。最近夜も遅くて寝不足じゃないのか?』
そんな会話をしているうちに車は事務所に到着した。
入り口にはファンの姿。会えるかどうかわからないアーティストを待っている。
その脇をすり抜け企画室へ急ぐ。
ミーティング室のプロジェクターにパソコンを接続すると 一旦喫煙室に向かった。
A『まいったなぁ……』
隣に誰かが並んだ。
チャンミン『何がまいったの?』
A『チャンミン!まぁ……いろいろね。』
チャンミンはふんっと鼻で笑った。
チャンミン『Aさぁ、キュヒョンの事はもういいの?まだやり直しは……』
A『私、彼氏いるの。だからもうその話はしないで…』
チャンミンの話が終わる前に被せるように言った。
キョトンとした顔で私を見る彼。
私は、ユノから貰ったリングを見つめていた。
チャンミン『いい人?キュヒョンより好きなの?』
A『だから、キュヒョンの名前はもう出さないで。チャンミンは親友だから心配かもしれないけど 彼にはソヒョンがいるでしょ?私達はとっくに終わってるのよ!』
私は、チャンミンを置いてその場を離れた。
やっぱり私にはいつまでも彼の影が付きまとう。
苛立つ心を抑えたままミーティング室に入る。
ため息を付いたとき 後ろからフワッと抱き締められた。
ユノ『ため息つくと幸せ逃げるよ』
そう、私には…ユノがいる。
ユノが…。
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そらぞう(プロフ) - はい!楽しみに待ってます! (2014年5月15日 20時) (レス) id: f7e9c2c335 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - そらぞうさん» コメントありがとうございます。あとは、afterstoryの方でそれぞれのお話を書けたらと思ってます。キュヒョンとの絡みもあるかも?しれないですよ。 (2014年5月15日 18時) (レス) id: b16b47566a (このIDを非表示/違反報告)
そらぞう(プロフ) - ホントのラストですか…?お疲れ様でした~。私としてはきゅひょんさんとのラストを期待していましたが、こういう落ち着き方何ですね。長く追い掛けてきて何度も涙しました。ありがとうございました!! (2014年5月15日 16時) (レス) id: 62b339f5e3 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます。只今、ラストを下書きしています。何度も書き直してまして、まだアップできません。お待ち下さいませ。 (2014年5月15日 14時) (レス) id: 35097dfc61 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ここに来ての初コメです・・・とうとう終わりが来てしまいますね ライブの前日のようなドキドキを味わっています。とっても楽しませてもらいました ありがとうございます!! (2014年5月15日 14時) (レス) id: 01b01bc73b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:慧 | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/kei3339/
作成日時:2013年12月15日 18時