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大切な妹〜ヒチョルside〜 ページ39

Aが帰国する前にと約束したデート。

水族館で無邪気な笑顔を向けるAを見ながら、出会った頃を思い出す。

美しい容姿に作り笑い。ガラスのように脆くて壊れかけた心を必死に隠していた。

抱えていた大きな傷痕を知った時、全身全霊をかけて守ってやろうと誓った。

だけど、Aが求めたのは俺じゃなかった。

その時から、Aの前では頼れる兄としての位置付け。

俺をヒョンと慕うマンネとの恋愛は、見ていて薄氷の上を渡るような危ういものだった。

何度警告しても、傲れるマンネは聞く耳を持たず、こいつを傷付け手放した。

その時、自らの命まで捨てようとするほど憔悴しきったAの傍にずっといようと思った。

だけど、その手を掴んだのは、俺じゃなかった。

所詮、いくら大切に想っていても、俺のポジションは、Aのオッパ。

やりたい演技の仕事もやらせてもらえず、無理にアイドルの型に填められ、挙げ句、こいつに気持ちを伝える前に他の男に浚われた。

自暴自棄になりかけた時、ドラマで共演した女優に魂を持っていかれた。

コ・シオン。

彼女も、何か大きな物を抱えて生きている女だ。漠然とした不安。

それが、今の俺の恋人。

不安定な心を抱えた者同士が惹かれあうのは、まるで磁石が引き合うようなものだった。

A『会ってみたい……。コ・シオンさんに…』

Aに言われて、彼女に連絡を入れてみる。

ヒチョル『お前、今日時間取れるか?会わせたい人がいるんだ。ん、そう。じゃあいつもの店で……』

何事もなかった様に、デートを続ける。

ヒチョル『なぁ、今日の記念にお前の欲しい物買ってやるよ。買い物したら、夕飯食ってそれから送って行く。ユノに連絡入れておけ!』

いずれはシオンに会わせるつもりだったから、それが早まっただけだ。


あいつには、大切に思ってる妹がいる事も、今日の事も話してある。

あまり人に執着しないと思われていた俺から、『大切な妹』と言われているAに会ってみたいと、シオンにも言われていた。

行き付けの店の個室。彼女はまだ来ていなかった。

A『今日はありがとう。いい思い出が出来た』


Aにシオンを紹介するのは、ある意味家族に彼女を会わせる感覚に近い。

サプライズで呼んだシオンに、Aはとても喜んだ。

俺は内心緊張していたなんて、意気投合して盛り上ってる二人には内緒にしておこう(笑)

暖かい時間〜ヒチョルside〜→←オッパとのデート 3



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設定タグ:SuperJunior , キュヒョン , ユノ   
作品ジャンル:その他
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そらぞう(プロフ) - はい!楽しみに待ってます! (2014年5月15日 20時) (レス) id: f7e9c2c335 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - そらぞうさん» コメントありがとうございます。あとは、afterstoryの方でそれぞれのお話を書けたらと思ってます。キュヒョンとの絡みもあるかも?しれないですよ。 (2014年5月15日 18時) (レス) id: b16b47566a (このIDを非表示/違反報告)
そらぞう(プロフ) - ホントのラストですか…?お疲れ様でした~。私としてはきゅひょんさんとのラストを期待していましたが、こういう落ち着き方何ですね。長く追い掛けてきて何度も涙しました。ありがとうございました!! (2014年5月15日 16時) (レス) id: 62b339f5e3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます。只今、ラストを下書きしています。何度も書き直してまして、まだアップできません。お待ち下さいませ。 (2014年5月15日 14時) (レス) id: 35097dfc61 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ここに来ての初コメです・・・とうとう終わりが来てしまいますね ライブの前日のようなドキドキを味わっています。とっても楽しませてもらいました ありがとうございます!! (2014年5月15日 14時) (レス) id: 01b01bc73b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/kei3339/  
作成日時:2013年12月15日 18時

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