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別れても尚〜キュヒョンside〜 ページ28

キュヒョン『それは、Aのせいじゃない。君は何も悪くない。俺は、Aの全てを受け止めるって言ったのに…。』

A『キュヒョン…自分を悪く思わないで。好きなだけじゃダメだったのよ。いずれは上手くいかなくなってたと思う。』

テーブルの上の料理はとっくに冷めてしまい、ワインも進んではいなかった。

キュヒョン『そうかもしれないな……。』

俺は、グラスに入っていたワインを一気に飲み干した。
空になったグラスにAがワインを注ぐ。その所作が美しく見えた。
離れてずいぶん時間(とき)が経つのに、その姿にドキドキする自分がいる。


キュヒョン『A…?今…幸せか?』

驚いて顔を上げる彼女。戸惑いとも取れる表情を見せながら〔ふふっ〕っと笑った。

A『……それなりに…』

キュヒョン『いるんだろ?付き合ってる人。大切にしてもらってるか?』

A『キュヒョンだって…いるでしょ?彼女……ずっとあなたの事好きだったみたいだし、大切にしてあげたら?』

そう言って視線を逸らす。

キュヒョン『知ってたんだ……。』

少しの沈黙の後、彼女が口を開いた。

A『どうして…?どうしてソヒョンなの?キュヒョン…。どうして…?』

さっきまで普通だったAの瞳から、涙が零れた。

キュヒョン『言い訳はしない。でも、彼女とは終わったんだ。彼女の想いを利用して…。
でも、無理だった。Aが頭から離れなかった。君に彼氏がいると知っても、まだ諦められないでぐずぐずしてるんだよ……。』

A『…彼女だけは嫌だった。あの子だけは…。キュヒョン…が幸せになってくれたら良いと自分に言い聞かせて過ごしていたけど…、その話しを聞いた時、私は…二人を憎いと思った……』

Aからの告白は、俺の心に突き刺さった。

別れても尚、彼女を傷付けていた事実に愕然とした。

Aが いつその事を知ったのかは聞けなかった。
知っていたから、ずっと避けていたんだ。そして心の中では俺を軽蔑していた…。

自分の軽率な行動に、今更ながら吐き気がした。

素直な気持ち→←静かな微笑み〜キュヒョンside〜



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設定タグ:SuperJunior , キュヒョン , ユノ   
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そらぞう(プロフ) - はい!楽しみに待ってます! (2014年5月15日 20時) (レス) id: f7e9c2c335 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - そらぞうさん» コメントありがとうございます。あとは、afterstoryの方でそれぞれのお話を書けたらと思ってます。キュヒョンとの絡みもあるかも?しれないですよ。 (2014年5月15日 18時) (レス) id: b16b47566a (このIDを非表示/違反報告)
そらぞう(プロフ) - ホントのラストですか…?お疲れ様でした~。私としてはきゅひょんさんとのラストを期待していましたが、こういう落ち着き方何ですね。長く追い掛けてきて何度も涙しました。ありがとうございました!! (2014年5月15日 16時) (レス) id: 62b339f5e3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます。只今、ラストを下書きしています。何度も書き直してまして、まだアップできません。お待ち下さいませ。 (2014年5月15日 14時) (レス) id: 35097dfc61 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ここに来ての初コメです・・・とうとう終わりが来てしまいますね ライブの前日のようなドキドキを味わっています。とっても楽しませてもらいました ありがとうございます!! (2014年5月15日 14時) (レス) id: 01b01bc73b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/kei3339/  
作成日時:2013年12月15日 18時

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