約束の日〜キュヒョンside〜 ページ26
Aとの約束の日、与えられた仕事を淡々とこなし、予定より早く宿舎に戻った。
出かける支度をしていると、ソンミンヒョンが帰って来た。
ソンミン『出かけるのか?…その、ソヒョンと…?』
キュヒョン『いや…。彼女とはもう会わないって言いました。ちゃんと話して謝りました。』
ソンミン『そっか…。キュヒョン。お前がどれだけAを想っていたか知ってるから言うけど…。こんな事は、これっきりにしろよ』
キュヒョン『……はい。ヒョンにも心配かけて、すいませんでした。これからAと会って話をしてきます。』
ソンミン『えっ!Aと?』
キュヒョン『…はい。ちゃんと話してきます』
なんとなく照れ臭くて俯いた俺を、ヒョンは優しくハグしてくれた。
ソンミン『どんな結果になっても、男になって帰って来い!』
そう言って送り出してくれた。
ファンに見つからないように変装して、周りに気を配りながらその店のドアを開ける。
キュヒョン『こんばんは。お久しぶりです』
俺に気付いたマスターは、変わらぬ笑顔で迎えてくれた。
マスター『久しぶりだなぁ。忙しそうでなにより(笑)Aはまだ来てないぞ。少しカウンターで飲んでるか?』
キュヒョン『はい…。』
そう言って、とっておきだと言うワインを出してくれた。
マスター『実はな。もうすぐここ、閉めるんだ。その前にキュヒョンが来てくれて嬉しいよ』
他に客が居ない店内。その話しに、俺は驚きを隠せない。
キュヒョン『えっ!どうするんですか?新しい店でも始めるとか?』
マスター『俺もこの歳まで好き勝手したから、そろそろ親父の仕事を手伝おうと思ってね。一から勉強のし直しだよ』(笑)
キュヒョン『Aのお祖父さんの仕事って……?』
マスター『聞いてないのか?済州島で、ホテルやってる。跡を継ぐのが嫌で飛び出したんだよ(笑)まぁ、若気の至りってやつ(笑)でも、親父も歳だから帰る事にしたんだ』
キュヒョン『そうだったんですか……。何も聞いてなくて……』
マスター『まぁな。俺の生い立ちなんて聞いても面白くもないからな。』(笑)
そう言って豪快に笑うマスター。いや、Aの伯父さん。
この先もう会う事もなくなるかもしれない。
そう思うと、少し寂しくもあった。
マスター『そろそろ奥行くか?』
そう促され席を立った時、店のドアが開いた。
そこには、俺と同じように変装したAが入って来た。
267人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SuperJunior」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そらぞう(プロフ) - はい!楽しみに待ってます! (2014年5月15日 20時) (レス) id: f7e9c2c335 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - そらぞうさん» コメントありがとうございます。あとは、afterstoryの方でそれぞれのお話を書けたらと思ってます。キュヒョンとの絡みもあるかも?しれないですよ。 (2014年5月15日 18時) (レス) id: b16b47566a (このIDを非表示/違反報告)
そらぞう(プロフ) - ホントのラストですか…?お疲れ様でした~。私としてはきゅひょんさんとのラストを期待していましたが、こういう落ち着き方何ですね。長く追い掛けてきて何度も涙しました。ありがとうございました!! (2014年5月15日 16時) (レス) id: 62b339f5e3 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます。只今、ラストを下書きしています。何度も書き直してまして、まだアップできません。お待ち下さいませ。 (2014年5月15日 14時) (レス) id: 35097dfc61 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ここに来ての初コメです・・・とうとう終わりが来てしまいますね ライブの前日のようなドキドキを味わっています。とっても楽しませてもらいました ありがとうございます!! (2014年5月15日 14時) (レス) id: 01b01bc73b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:慧 | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/kei3339/
作成日時:2013年12月15日 18時