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Act.30-5(最終話) ページ40

その夜


A「…アスラン」

アス「…どうした?」

A「…外の風に当たりたい」

アス「わかった」


Aを横抱きにしてテラスへ出て椅子に座らせた。



A「…風が気持ちいい」

アス「…そうだな」

A「…アスラン」


アスランはAの前にしゃがんだ。


A「アスランに出会えて良かった」

アス「…っ!……あぁ、俺もだ」

A「…アスランに最後のお願い」

アス「…なんだ…?」

A「子供達を…お願い…そして、1日より永く生きて…あの子達を見てあげて…」

アス「…あぁ、わかった…」


アスランの眼から涙が流れていた。


A「…アスラン…今まで色々あったけど、ありがとう…」


アス「…お礼を言うのは俺の方だ…Aにはたくさんいろんなものをもらった。

A…約束したよな?

俺の愛する人はAだけだ。

お前が嫌だと言っても例え離れ離れになったとしても俺は愛し続ける。

きっと探して…見つけ出してこの腕から離さない…!」



Aはアスランの顔を見て柔らかく微笑んだ。


A「アスラン」


Aはアスランの首に腕を回して抱きしめた。


A「あたしは永遠にアスランの腕の中だよ」

アス「…A…」


A「星の降る場所で…貴方が笑っていることを…」



それは初めて聞いたAの歌声だった。


A「…いつも願ってた…今遠くても…また会える…よ…ね……」


アス「…!!」


アスランは恐る恐るAを見た。


小さく笑いながら眠っているかのように息を引き取った。



アス「…Aの歌声は優しいな…とても安心する…」



Aを抱きしめて泣いた。

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設定タグ:ガンダムSEED&DESTINY , 種・運命 , アニメ   
作品ジャンル:アニメ, オリジナル作品
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作者名:瑠華 | 作成日時:2022年2月14日 1時

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