Act.26-3 ページ3
Aは傷の手当をしてアスランと一緒に男と面会した。
A「名前は?」
男「…カナード・パレス」
A「貴方は…」
カナード「お前達最高のコーデェネイターの失敗作だ!」
A・アスラン「「!!」」
Aの頭の中にクルーゼが言っていた言葉を思い出した。
ラウ『開発されたヒビキ博士の人口子宮。それによって生み出された唯一の2体の成功体。彼の息子、数多の兄弟の犠牲の果てに』
A「…あなた以外にもいたの?」
カナード「あぁ、皆モルモットにされて、死んでいった。残ったのは俺だけだ」
A「教えて!あたし達のことを!」
カナード「ユーレン・ヒビキは、アル・ダ・フラガの申し出を引き受けた」
A「彼のクローンを誕生させることね?」
カナード「あぁ。人口子宮の研究資金の為にな。そして、違法でありながらクローンを作った」
A「…それが、ラウ・ルー・クルーゼ」
カナードは頷いた。
カナード「そして、またアイツが来たんだ。最初に作ったクローンは出来損ないだから新しいクローンを作れって」
A「…それがレイ・ザ・バレル」
カナード「2体目のクローンが誕生した直後にあの男は死んだ。しかし、資金が足りないから今度は俺たちを研究素材としてユーラシア軍に売り渡す契約を交わしたんだ。モルモットとして…」
アス「…!!」
A「それでユーレン・ヒビキは研究資金を手に入れた」
カナード「あぁ。ヴィア・ヒビキがアステール代表に頼み込んで軍に引き渡す前にキラとお前を取り返したんだ」
A「あたしもキラももしかしたら、あなたと同じことになる筈だった…」
カナード「そうだ」
A「ヴィア・ヒビキとアステールとどんな関係があるの?」
カナード「ヴィア・ヒビキとエリック代表は親戚だ」
A「…そう」
カナード「ヒビキ博士の人口子宮はブルーコスモスの標的になり、テロが起きた。そして俺だけ残して全員死んだ。何も知ならないキラとお前を残して人口子宮の計画はその幕を下ろしたんだ」
A「……じゃ、血のバレンタインの悲劇は、あたし達が生まれたせいで…?」
カナード「…あれは連合がやったことだろ?お前達のせいとかじゃねぇよ」
A「……」
Aはカナードの拘束を外した。
カナード「?」
アス「A!」
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作者名:瑠華 | 作成日時:2022年2月14日 1時