Act.10 ページ8
それからキラとアスランは話した。
キラ「じゃ、僕は行くよ。話せて嬉しかった」
アス「１つ聞いていいか？あれはＮ−ジャマーキャンセラーが搭載されている」
キラ「ここでデータをとる人がいたら、僕は討つよ」
アス「そうか…」
キラは行った。
A「ここで、データをとる人はいないよ」
アス「…え？」
A「あたしのＭＳも同じの搭載されているから…」
ルーツ軍製A専用MSピースを見た。
アス「え！？」
A「１年前にルーツ軍が独自に開発したの」
アス「…そうか。あの時礼を言っていなかったな？」
A「言ったよ。ボケていたから、記憶がないんだよ」
アス「そうか…」
それからアスランはルカと話をした。
アス「ルカ…何故こんなこと？」
ルカ「あたしはザフトであっても、Aの仲間だから」
アス「しかし！」
ルカ「以前、話ししたよね？ある人の夢を実現させる為って」
アス「…あぁ」
ルカ「その『ある人』ってAなの」
アス「…知ってる。Aから聞いた」
ルカ「あたしが血のバレンタインの奇跡の生存者って言われていた時、みんなと何故一緒に死ねなかったのかって運命を呪ったことがあるの。もちろん、自暴自棄にまでなった。全部未遂だけど。
そんなボロボロの状態をここまで導いてくれたのがAなの。もちろん、ラクスの献身的な看病もそうなんだけど、でもAに対しての気持ちが大きくて…
Aの夢を実現させるのがAへの恩返しでもあり、ラクスへの恩返しでもなるの。
昔はただの親友だった。でも今は一緒に夢を見る仲間なの」
アス「…そうだったのか…」
数時間後に戦闘再開となった。
アス「キラ！この戦争は勝ち目が無い！お前だってわかるだろ？」
キラ「…うん、たぶん皆もね。…でも勝ち目が無いからって戦うのやめて言いなりになるってそんなことできないでしょ？」
アス「キラ…」
キラ「大切なのは、何と戦うかで…だから僕も行くんだ。本当は戦いたくなんてないけど、戦わなきゃ守れないものもあるから…ごめんね、アスラン。ありがとう。話せて嬉しかった」
ＭＳに乗った。
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作者名：瑠華 | 作成日時：2022年2月12日 18時
