Act.17-2 ページ46
アス「戦争をなくすためにロゴスと戦うと。議長はおっしゃいました」
デュランダル「あぁ。戦いを終わらせる為に戦いをというのも矛盾した困った話しだが…だが、仕方ないだろ?彼らは言葉を聞かないのだから。それでは戦うしかなくなる」
アスランはキラと会った時のことを思い出した。
アス「では、何故彼らを…」
デュランダル「…ん?」
アス「アークエンジェルとフリーダムを討てと命じられたのですか?」
シン「アンタ、まだ…!」
デュランダル「アスラン…」
アス「あの船には確かに不用意に戦局を混乱させたかもしれません。でもその意思は私達と同じでした。戦争を終わらせたい!っと…こんなことはもう嫌だと。デェストロイに立ち向かったのだって!彼らの方が先だ!なのに、何故!?話し合う機会すらないままにあんな命令を!」
デュランダル「アスラン!では私も聞くが、ならば彼らは私達のところへ来なかった?」
アス「!?」
デュランダル「思いが同じと言うのなら、彼らがこちらに来てくれても良かったはずだ。私の声は届いていただろう?なのに何故彼らは来ようともせず戦ったのだ?」
アス「……」
デュランダル「機会がなかったわけでもあるまい。グラディス艦長も戦闘前には投降を呼びかけたと聞いている」
アス「それは!」
アスランはミーアを睨んだ。
デュランダル「…ん?…フッ。ラクスだって、こうやって共に戦おうとしてくれている」
アス「……くっ!…議長!!」
シン「ア、アスラン!」
デュランダル「君の憤りはわかる」
アス「…!?」
デュランダル「何故こんなことに、何故世界は願ったようにうまくいかないのかと…実に腹立たしい思いだろう。だが、言ってみれば…それが今のこの世界と言うことだ」
シン・アス「「!?」」
デュランダル「今のこの世界では、我らは誰もが本当の自分を知らずその力も役割も知らず、ただ時々に翻弄されて生きている」
アス「議長!」
デュランダル「アークエンジェル…いや、君の友人のキラ・ヤマト君に限って言っても…そうだな…私は実に彼は不幸だったと…気の毒に思っているよ」
アス「…不幸…?」
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作者名:瑠華 | 作成日時:2022年2月12日 18時