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Act.16-4 ページ42

一方

Aは目を開けた。

知らないコンクリートの天井だった。

男「…目覚めたか?」

A「…だれ…?」

男「俺はラルスだ。アンタは?」

A「……あたしは……わからない」

ラルス「…え?」

A「…名前、わからない…」



ラルスは目を見開いていた。

ラルス「…どこから来た?」

A「…どこからだろう…?」

ラルス「何か自分のことでわかることないか?」

A「…わかること…」


Aは考えてたがしかし、何も思い出せなかった。


A「…思い出せない」

ラルス「…マジかよ」


Aはラルスを見た。


ラルスはAが見ているに気づいてAと同じ目線にしゃがんだ。


ラルス「…安心しろ。記憶が戻るまで俺が面倒みてやっから」


ラルスはAの頭を優しく撫でた。


ラルス「ちょっと俺整備してくるわ」

A「整備…?」

ラルス「ついてこい」



Aは言われるがままついて行った。

そこにはMSがあった。


A「…ロボット?」

ラルス「これはMSだ。軍とかでよく見るだろ?」

A「…軍…」

ラルス「あぁ」

A「軍人なの?」

ラルス「いや、俺は民間人。だけど妹は軍人だった」

A「…だった?」

ラルス「訓練中に死んだんだ…」

A「…ごめんなさい」

ラルス「いや、気にするな。もう何年も前の話だ」

A「…そう」

ラルス「生きてたら、アンタと同じぐらいの年だ」

A「…どんな人だったの?」


ラルスはMSを見て語りだした。


ラルス「いつも明るくて、前向きで、優しい、いいやつだった。軍で知り合った子のこと大好きでさ。いつも一緒にいたみたいだ」

A「妹さんの名前は?」

ラルス「マリアっていうんだ」

A「(…マリア…)」


Aの記憶にマリアのいろんな表情が蘇ってきた。


A「……ルーツ…」

ラルス「…?」

A「…マリア…ジョリー…ザフト…合同…」

ラルス「…なんで、知ってるんだ?」


Aは頭を押さえた。


A「…わからない」

ラルス「悪かった。アンタは休め」


Aはベッドに寝かされた。

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設定タグ:ガンダムSEED&DESTINY , 種・運命 , アニメ   
作品ジャンル:アニメ, オリジナル作品
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作者名:瑠華 | 作成日時:2022年2月12日 18時

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