Act.14-7 ページ28
それからリックは呼び出されて、２人だけになった。
アス「俺はプラントに行ってくる」
A「…え？」
アス「アステールがこんな時にすまないが、俺もここで一人のうのうとしているわけにはいかない」
A「アスラン…」
アス「プラントの情勢が気になる。デュランダル議長なら…よもや最悪の道に進んだりはしないと思うが…だが、ああやって今だに父に…父の言葉に踊らされている人もいるんだ。
議長と話して…俺が、俺でも何か手伝えることがあるなら…
アスラン・ザラとしてでもアレックスとしてでも。
このままプラントと地球がいがみ合うようなことになってしまったら…俺達は一体今まで何をしてきたのか…それすらわからなくなってしまう」
A「…行っておいで」
アス「A…」
A「プラントで何を感じるのかわからないけど、アスランが今はそれが最善だと思うんだったら、行った方がいい」
アス「ごめん…」
A「アステールのことは心配しないで。代表もリック兄さんもいるから」
アス「あぁ…」
A「迎えの飛空挺呼ぶね」
アス「ありがとう」
飛空挺が到着した。
アスランは荷物を地面に置いてAに近付いた。
アス「…ユウナ・ロマのことはわかっているけど…」
ポケットを漁っていた。
A「…え？」
アス「…やっぱり、面白くはないから…」
アスランはAの左手を掴んで、薬指に指輪をはめた。
Aは目をパチリパチリと瞬きをした。
A「…え…えぇ！？」
Aはアスランを見た。
アスランはそっぽ向いて照れていた。
Aは呆然とアスランを見ていた。
アスランはAの顔を見た。
A「こんな渡し方ないんじゃない！？」
アスランはムッとした。
アス「…悪かったな」
A「もっと言葉欲しいな」
アス「A…///」
A「だって、そうじゃない！」
アス「…それは…///」
Aはクスッと笑った。
アスランも小さく笑って、Aを抱きしめた。
A「気をつけてね？連絡よこしてよ？」
アス「Aも頑張れよ」
A「うん」
二人は口付けた。
そしてアスランはプラントへ行った。
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作者名：瑠華 | 作成日時：2022年2月12日 18時
