Act.11-7 ページ17
シオ「その時マリアがAを庇ったの。一緒のチームだったトムがロボットを破壊した。マリアは、自分の夢をAに託して、死んだわ。
それからAは自分を責めていたわ…マリアを助けてあげられなかったことに。だけど周りに心配かけないように普段通りにして、当時マリアの恋人だったトムを精一杯励ましていたわ。心の中で自分を責めながらね。
Aのこと知らない人は、Aのこと蔑んでいたわ。そして、心から笑わなくなったの」
アス・キラ「「!!」」
シオ「…言われるまで、気付かなかったでしょ?」
アス「…あぁ」
キラ「…うん」
ラクス「では、仮面をしているということですか?」
シオ「うん。徐々にマリアが死ぬ前のAに戻ってきているかな?って思っていた矢先に、アステールのことがあったから…。今はあの頃のAに戻っているわ」
ラクス「…そうでしたの」
シオ「だから、あたし達はAの笑顔を取り戻す為に、Aの荷物を少しでも軽くしてあげたいの!
誰に何て言われようが、ルーツ10の皆はAについていくって決めたから、ここに来たの。
もちろんAとマリアの夢と希望はあたし達同じだから」
キラ「種族関係なく、支え合いながら一緒に平和を築き上げていく。そうゆう平和な世界…ですか?」
アス「…!?」
この時、アスランは初めてAの夢の内容を知った。
シオ「…そうよ」
ラクス「とても素敵な夢ですわ」
シオ「そうだね」
ラクス「希望とは…?」
シオン「マリアは、Aを希望だと想っていたの」
キラ「Aが…?」
シオン「生前マリアはトムに言ってたの…【Aはきっと世界を変えてくれる!】って…私達もマリアの言葉を信じて、Aを希望として、Aを守るって誓ったの。
Aもマリアの遺志を叶える為に、ルーツアカデミーの訓練も頑張った。最下位から一気にトップに立って…武勇伝は多々あるけど、それが今のAを作ってきたの」
ラクス「…ルカが言っていたのは、このことでしたの」
ルカ「…うん」
シオン「ルカもマリアに会っていたことあるからね」
キラ「…え?」
アス「そうなのか!?」
ルカ「1度だけね。マリアが生きていたらAの側を離れなかったと思う。
それぐらいAのこと本当に大好きだったから」
キラとアスランはそれぞれ考えた。
14才で平和についてはっきりとしたビジョンがあったAと同じ頃の自分と比較していた。
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作者名:瑠華 | 作成日時:2022年2月12日 18時