Episode 132 ☆ ページ33
そいつは無邪気そうに、確かクラスの女子に“天使の笑顔”なんて言われとる顔で、白い歯を見せてニッコリ笑った。
｢こんにちは、重岡先輩｣
｢…小瀧｣
中間に付きまとっとるあの生意気な1年、小瀧がそこにおった。
不思議や
人懐っこくて、可愛らしい顔立ちやのに、なんで邪悪なオーラが漂っとる気がするんやろう
｢ちょっとお時間ええですか？｣
｢あぁ｣
…俺は自販機に飲み物を買いに来ると、会いたくない人と会う呪いでもかかっとるんやろうか
小瀧に連れられ、中庭にやってきた
小瀧は俺から受け取ったホットしるこを、ポンポンと片手でキャッチボールしながら歩いとる
ねぇ、飲むん？それ飲むん？
ちょっとどうかと思うわ
｢で、結局あなたって中間先輩の何なんですか？｣
｢別に、何でもあらへんけど｣
小瀧は敵意むき出しの表情で俺を睨んだ
｢ふーん、そうなんや
ほな、僕が中間先輩に告っても、どうでもええんですね？｣
告白？こいつが中間に？
動揺しとることを悟られへんように平然を装う
｢…別に、お前が何しようが関係あらへんやろ
何でわざわざ俺に言うんだよ｣
｢へぇー。中間先輩はあなたのこと気にしとるみたいやったから。ほな、心配する必要ありませんね｣
小瀧は俺の真正面に立ち、真っ直ぐに俺を見据える
｢僕、勝負はフェアやないと燃えへん性質なんで一応教えときます。
中間先輩と賭けしとるんです｣
｢…賭け？｣
｢今日の放課後、中間先輩を屋上に呼び出します。
あなたが来たら、俺の負けです
そうなったら、もう彼女に2度と付きまとわへん。
せやけど、もしあなたがこーへんかったら、後からどんなに言っても絶対返しませんよ｣
それだけ言うと小瀧は満足そうに息をついて、俺にいきなり何かを投げつけてきた。
咄嗟に左手で受け取る
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 870人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
重岡☆こりんてーてー - こんにちは！コメントありがとうございます(*´-`) そうですか…笑 今度読んでみますね！ お勧めしてくださりありがとうございます(*^^*ゞ (2018年5月3日 14時) (
レス) id: 3eeeda1e99 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ。(プロフ) - 重岡☆こりんてーてーさん» 面白いです！ぜひ読んでみてください！ほぼ私の書いてるこの作品と変わりませんが…笑 (2018年5月3日 8時) (レス) id: fba619e418 (このIDを非表示/違反報告)
重岡☆こりんてーてー - こんにちは！コメントありがとうございます(*´-`)私も朝倉さんという方の本、読んでみたいです！ 面白いですか？ (2018年5月2日 22時) (レス) id: 3eeeda1e99 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ。(プロフ) - 重岡☆こりんてーてーさん» ありがとうございます！あ、違います…朝倉さんという方のやつです…！こちらも面白いのでぜひ読んでみてください！美麻さん…読んだことないので読んでみたいです！ (2018年5月1日 21時) (レス) id: fba619e418 (このIDを非表示/違反報告)
重岡☆こりんてーてー - こんにちは！嘘ツキ彼女とニセ彼氏。読ませて頂きました！とても面白かったです！ ちょこ。さんの大好きな本って、美麻さんの本ですよね？私も持ってます！キュンキュンしますよね！ 同じ作者のファンとしてこれからも応援してます！新作出たら教えてくださいね！ (2018年5月1日 21時) (レス) id: 3eeeda1e99 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちょこ。 | 作成日時：2018年4月2日 17時
