Episode 114 ページ15
｢まぁそないな感じで、重岡先輩と付き合っとるって噂の中間先輩のこと、ちょっと前から見とったんです｣
｢ふーん…｣
もう彼と会話することに疲れてきたので、極力言葉を発っしたくあらへん。
｢そんで中間先輩が何となく僕と同類やなって思ったんです。この人も猫かぶっとるなーって｣
不本意ながら、同類同士何か感じるものがあったらしい。
確かに自分と似とる人って、なんとなく分かるしな。
小瀧くんは丸い瞳でじっと私を見た。
｢焦らないんですね｣
｢別にええよ、バラしても。
私自身もう猫被るん辞めて、素直になろうかなって考えとったところやし。
色々あって、自分でも何がホンマの自分か分からへんくなってきたから。
むしろ、バラされて困るんは小瀧くんの方やないん？何で自分から本性出したん？｣
彼は飄々としとる。
｢僕、校内に沢山ファンおるし。
特に3年のお姉様たちとか。
僕に関する変な噂流しても誰も信じひんと思うし、中間先輩の立場が悪くなるだけやろうしええかなーって｣
私は呆れながら彼を見る。
｢あっそう…。
ほな、何が目的なん？｣
小瀧くんはずいっと顔を私に近づけ、宣言した。
｢重岡先輩に仕返ししたいんです！
あの人絶対中間先輩のこと好きやし、僕と中間先輩が一緒におったらヤキモチ焼くと思わへん？｣
｢思いません｣
この子が異様に重岡に執着しとることは分かった。
せやけど、関わりたくあらへん。
｢重岡に仕返ししたいんやったら、勝手に勝負でもなんでもすればええやん。
うちのクラスバスケ流行っとるし、それで勝負したら？
残念ながら重岡はきっと私のこと何とも思ってへんし。
そんなんやったら仕返しにならへんやろ｣
自分でもわかって言っとっても悲しい言葉や。
｢せやけど、中間先輩の好きな人って重岡先輩やろ？｣
…そう言えばさっき好きな人がおるって言っちゃったんやっけ。
余計な情報を与えてしもた、と思わず舌打ちしたくなった。
｢ちゃうよ。
どっちみち、そんな変なことに付き合いたくないし、私が小瀧くんに協力する義理もあらへんやろ｣
これで話は終わり、と鞄を持って部屋を出ようとする。
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重岡☆こりんてーてー - こんにちは！コメントありがとうございます(*´-`) そうですか…笑 今度読んでみますね！ お勧めしてくださりありがとうございます(*^^*ゞ (2018年5月3日 14時) (
レス) id: 3eeeda1e99 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ。(プロフ) - 重岡☆こりんてーてーさん» 面白いです！ぜひ読んでみてください！ほぼ私の書いてるこの作品と変わりませんが…笑 (2018年5月3日 8時) (レス) id: fba619e418 (このIDを非表示/違反報告)
重岡☆こりんてーてー - こんにちは！コメントありがとうございます(*´-`)私も朝倉さんという方の本、読んでみたいです！ 面白いですか？ (2018年5月2日 22時) (レス) id: 3eeeda1e99 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ。(プロフ) - 重岡☆こりんてーてーさん» ありがとうございます！あ、違います…朝倉さんという方のやつです…！こちらも面白いのでぜひ読んでみてください！美麻さん…読んだことないので読んでみたいです！ (2018年5月1日 21時) (レス) id: fba619e418 (このIDを非表示/違反報告)
重岡☆こりんてーてー - こんにちは！嘘ツキ彼女とニセ彼氏。読ませて頂きました！とても面白かったです！ ちょこ。さんの大好きな本って、美麻さんの本ですよね？私も持ってます！キュンキュンしますよね！ 同じ作者のファンとしてこれからも応援してます！新作出たら教えてくださいね！ (2018年5月1日 21時) (レス) id: 3eeeda1e99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ。 | 作成日時：2018年4月2日 17時
