嘘ツキ彼女とニセ彼氏。3rd

Episode 110 ページ11

｢小瀧くん、どうしたん？｣





｢中間先輩、突然来ちゃってごめんなさい！
放課後委員の集まりが急に決まったんで、直接知らせに来たんです！｣






彼は太陽に透けて赤く見える柔らかそうな髪を揺らしながら、私を見てニッコリと愛らしく笑った。

相変わらず可愛らしい子やな〜。




彼は1年の小瀧望くん。




2学期私は彼と同じ風紀委員や。

仕事もできるし要領もええし、細かいことに気づくし非常に評判がええ。


でもそれを置いておいても彼が人気のある1番の理由、それは彼がとても“可愛い”からやと思う。




くるくると変わる表情、甘え上手。

可愛らしい見た目なのに、身長はすごく高い。

ハキハキした物言いに、健気で謙虚な立ち振る舞い。

そこらの女の子よりもよっぽど可愛いらしい、綺麗な顔立ちをしとる。





小瀧くんには1年には勿論、2、3年の間でも1部に熱狂的なファンがおるらしい。



思わず納得してしまう。

私も兄か弟やったら断然兄派やけど、小瀧くんみたいな可愛い弟やったら欲しいと思ってまうし。

何となく、母性本能をくすぐる子やと思う。






｢せーんぱい？どうしたんですか？｣






彼は小さく首を傾げた。







｢あ、ううん。わざわざありがとう！
先生も放送してくれたらよかったんに｣







｢いえいえ、これぐらい全然平気ですっ！
授業終わったら、特別教室に来てくれます？｣







｢うん、分かった｣







｢他の人には伝えといたんで、よろしくお願いしますね！それでは失礼しますっ｣






彼は折り目正しくお辞儀をして、元気よく立ち去っていった。

手を振りながらボソッと呟く。





｢……放課後も潰れてもうた｣






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はぁぁぁ！

やっとのんちゃんの登場です！

やっとだ！1番最初のページにサブで淳太くんとのんちゃんって書いてたのに！

3rdになってやっと出てきた！

のんちゃんの登場楽しみにしてた方、遅れてすみません！笑

引き続き、嘘ツキ彼女とニセ彼氏。をお楽しみください(＊¯ω¯＊)

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