Episode 101 ☆ ページ2
食堂を出てすぐ角を曲がると、自販機が3台並んどる。
ポケットの小銭を探りながら自販機に近寄り、そこにおった人物を見て、思わず｢げっ｣と叫びそうになってもうた。
少し屈んで自販機の取り出し口からペットボトルを取り出した男。
中間淳太、や。
こうやって偶然校内で顔を合わすのは初めてや。
よりによって、なんでこんな時に。
彼もこちらを見て、俺の存在に気づいたっぽい。
それから一緒にいた友達らしき先輩に、
｢用ができたから、先教室行っといて｣
なんてことを言った。
何でだよ。
先輩は返事して、俺の横を通り過ぎて行った。
やばい。逃げたい。
俺もくるりと踵を返し、立ち去ろうとした。
｢こんにちは、重岡くん｣
…………ら、声をかけられた。
恐る恐る振り返る。
｢……こんにちは、淳太さん｣
やばい。絶対やばい。
笑顔。
超絶笑顔なんやけど。
この前中間の家で会った時の、俺に殴りかからんばかりの冷たい目とは正反対の、至極穏やかな笑顔。
むしろそっちのが怖い。
｢何飲むん？｣
｢え……いや、あのーやっぱ喉乾いてへんからええかなーって｣
｢何？｣
｢……ほうじ茶で｣
｢はいよ｣
中間淳太先輩は自分が持っとった小銭を入れて、ほうじ茶のボタンを押した。
｢金、払います｣
｢いや、それはええから、ちょっと話できる？｣
有無を言わせぬ笑顔。
｢はい｣
｢そ。ほな、ちょっと移動しよっか｣
そう言って淳太先輩はスタスタと歩き出した。
階段を上って。
2人共無言で、ひたすら上って、上って。
向かっとるんは、どうやら屋上みたいや。
こっわぁぁぁぁぁぁあい！
逃げたい！今すぐ逃げたい！
もしかして、俺殺される？
屋上はいつものように誰もおらん。
淳太先輩はペタンと床に座り込み、俺にほうじ茶を差し出した。
｢どうぞ｣
｢……ありがとうございます｣
少し離れた場所に座り、ペットボトルを受け取る。
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重岡☆こりんてーてー - こんにちは！コメントありがとうございます(*´-`) そうですか…笑 今度読んでみますね！ お勧めしてくださりありがとうございます(*^^*ゞ (2018年5月3日 14時) (
レス) id: 3eeeda1e99 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ。(プロフ) - 重岡☆こりんてーてーさん» 面白いです！ぜひ読んでみてください！ほぼ私の書いてるこの作品と変わりませんが…笑 (2018年5月3日 8時) (レス) id: fba619e418 (このIDを非表示/違反報告)
重岡☆こりんてーてー - こんにちは！コメントありがとうございます(*´-`)私も朝倉さんという方の本、読んでみたいです！ 面白いですか？ (2018年5月2日 22時) (レス) id: 3eeeda1e99 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ。(プロフ) - 重岡☆こりんてーてーさん» ありがとうございます！あ、違います…朝倉さんという方のやつです…！こちらも面白いのでぜひ読んでみてください！美麻さん…読んだことないので読んでみたいです！ (2018年5月1日 21時) (レス) id: fba619e418 (このIDを非表示/違反報告)
重岡☆こりんてーてー - こんにちは！嘘ツキ彼女とニセ彼氏。読ませて頂きました！とても面白かったです！ ちょこ。さんの大好きな本って、美麻さんの本ですよね？私も持ってます！キュンキュンしますよね！ 同じ作者のファンとしてこれからも応援してます！新作出たら教えてくださいね！ (2018年5月1日 21時) (レス) id: 3eeeda1e99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ。 | 作成日時：2018年4月2日 17時
