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「ふぅーん。隠したい人でもいるんですかねぇー」
私はぱっと小瀧くんの方へ身体を向ける。
「そう思う!?」
彼はニヤリと意地悪そうに口を歪めた。
「さぁ? でも重岡先輩、1年にも人気ありますし。
かわいい女の子に迫られて、案外コロッといっちゃったり?」
さっき重岡が女の子達と話していた光景がよみがえって、どんよりと気分が沈む。
「……小瀧くんって、氷のように冷たいよね」
「えぇ、僕が優しくないのなんて、最初から知ってるやろ?
甘えないでください」
「でも……こうやって落ち込んでる時くらい、ちょっとくらい慰めてくれたってええやん」
涙が溢れそうになるのを感じて、手を握りしめる。
小瀧くんはよりいっそう呆れたようで、目をつむって顔を背けてしまった。
ろくでもないと思ったんだろうな。
しばらく黙っていた彼が、ぼそりと呟いた。
「もうちょっと信用してあげたらどうですか?」
「信用……」
「些細な事で弱気になりすぎやないですか?
そんな人やないって、あなたが一番知ってるはずやけど?」
小瀧くんは手すりに頬杖をついて、私の目をじっと見た。
心の中を見透かされているようで、何となく居心地が悪い。
「……付き合ったら、不安なんて、全部消えちゃうと思っててん。
せやけど、どんどん嫌な気持ちが膨らんでいくばっかりで。
……重岡が私のどこが好きなのか、分からへん」
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ちょこ。(プロフ) - 風勝健葉聡さん» ありがとうございます! 頑張ります! (2018年6月10日 12時) (レス) id: 79f5153a67 (このIDを非表示/違反報告)
風勝健葉聡 - お疲れさまでした!最後まで楽しく読めました!次の作品もファイト!です! (2018年6月10日 10時) (レス) id: 76eeaa7b1e (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ。(プロフ) - ひよこまめ?さん» ありがとうございます!頑張ります(*^^*) (2018年5月26日 22時) (レス) id: fba619e418 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこまめ?(プロフ) - 切なくて泣きそうになりました(TT) これからも頑張ってください!!! (2018年5月26日 21時) (レス) id: 9e788f267a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ。(プロフ) - りんさん» ごめんなさい〇rz (2018年5月4日 8時) (レス) id: fba619e418 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこ。 | 作成日時:2018年4月29日 11時