Episode 4 ページ5
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ザワザワとお喋りをする生徒達。
ダラダラと続く担任教師の話。
先生って、なんでみんな同じようなことしか言わへんのやろ。
私は机に頬杖をつきながら、教室の後ろ、窓側の席からぼんやりと外を眺めた。
このクラスになったばっかりの時には薄桃色の花をつけていた桜の木も、数日たった今ではすっかり散ってしまった。
桜の花、好きだったから残念や。
私もあっという間に高2か。
そんな事を思いながら感慨に浸っていると、突然名前が呼ばれる。
｢じゃあ、学級委員長は1学期は俺が決めるな。
神山と中間、よろしく頼む｣
退屈そうにしていたクラスの中の生徒の視線が、一斉に私と神山くんに二分される。
私はさっといつもの優等生顔に戻って、営業スマイル。
｢一応簡単に挨拶してくれるか｣
カニパンみたいな手をパンパン叩きながら、桐山先生は言った。
それとほぼ同時に神山、と呼ばれた男子生徒がのそりと立ちあがる。
モゴモゴとした口調で恐らく｢よろしくお願いします｣的な事を言って、さっさと着席してしまった。
みんな、｢え？それだけ？｣という顔で、ポカンとしている。
神山くんは、縁の厚い黒縁メガネをかけて、目が隠れるぐらい長い前髪。
猫背でずっと下を向いている。
去年は違うクラスだったから接点がなかったけど、典型的なガリ勉タイプだ。
きっと今後も業務連絡以外で親しく話すことは無いだろう。
｢おう、ありがとう。じゃあ次、中間頼む｣
桐山先生も勝手だ。
勝手に学級委員だなんてめんどくさいものに指名しといて、勝手に挨拶しろだなって言い出すんやから。
けれどこれしきの事態で、私の仮面は剥がれ落ちたりしない。
優秀で教師からの信頼も厚い私が学級委員に任命されるなんて既に予測済み。
挨拶も教室に入ったときから考え済み。
びしっと背筋を伸ばして立ち上がる。
周りの男子がヒソヒソと｢やっぱり中間さんってかわええな｣ ｢同じクラスになれてラッキー！｣と噂話をするのが聞こえた。
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ちょこ。(プロフ) - ちゃいばるさん» ホントですか？！笑 あんまり元の本と変わらないですが楽しんでもらえていたら幸いです(´▽`)ﾎｯ ありがとうございます！頑張ります(；_；) (2018年3月4日 4時) (
レス) id: fba619e418 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃいばる(プロフ) - たぶん、元となっている話の本、読んだことあります！というか、持ってます笑←。私もこの話好きです。これからも更新頑張ってください！ (2018年3月3日 14時) (レス) id: bc774a4884 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ。(プロフ) - Red Sさん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです(*´∀｀*) (2018年2月10日 18時) (レス) id: fba619e418 (このIDを非表示/違反報告)
Red S(プロフ) - この話、すごく好きです！！更新頑張ってください！ (2018年2月10日 16時) (レス) id: 574a581655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ。 | 作成日時：2018年1月27日 20時
