Episode 37 ページ38
「んで?なんやねん」
しばらく歩いとったら重岡にそう尋ねられた。
「え?」
「話、あるんやろ?」
重岡は微妙に笑っとる。
降り続いとった雨はようやく上がった。
雲の切れ間から一筋の光が差しとる。
「話なんて、別に」
「別に?」
ない、と答えようとして。
素直になろうと思っとったんを、思い出した。
「………ほんの、ちょっと、だけ、中山さんの、こと、気になる」
重岡はカタコトで話す私のことを見て、アヒャアヒャと笑っとった。
そして、ふっと笑顔で目の前の公園の青いベンチを指さした。
「ほな、あそこでちょっと話そか」
さっきまで雨が降っとったからか、公園の遊具には水滴がたくさんついとる。
いつも遊んどる子どもたちも当然おらん。
青いベンチには屋根がついとったから、濡れずに座れそうや。
「はい。中間はいつもこれやろ?」
重岡が、自販機でレモンティーを買ってきてくれる。
「ありがと」
「重岡はいつもほうじ茶やな」
「健康第一やからな!」
「年寄りみたいやん、考え方」
よく言われる、と軽く笑いながら言われた。
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ちょこ。(プロフ) - ちゃいばるさん» ホントですか?!笑 あんまり元の本と変わらないですが楽しんでもらえていたら幸いです(´▽`)ホッ ありがとうございます!頑張ります(;_;) (2018年3月4日 4時) (レス) id: fba619e418 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃいばる(プロフ) - たぶん、元となっている話の本、読んだことあります!というか、持ってます笑←。私もこの話好きです。これからも更新頑張ってください! (2018年3月3日 14時) (レス) id: bc774a4884 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ。(プロフ) - Red Sさん» ありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです(*´∀`*) (2018年2月10日 18時) (レス) id: fba619e418 (このIDを非表示/違反報告)
Red S(プロフ) - この話、すごく好きです!!更新頑張ってください! (2018年2月10日 16時) (レス) id: 574a581655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこ。 | 作成日時:2018年1月27日 20時