Episode 31 ページ32
｢あ、せやった。中間って友達居らへんか｣
｢は？居るわ｣
いきなり辛らつな言葉を吐かれて、重岡を睨みつける。
｢ちゃうちゃう、それは表向きやろ？
中間、腹割って何でも話せる友達居るん？｣
子どもみたいなイタズラっぽい笑顔。
悔しい、悔しいけど。
そう言われると、
｢……_居らんかも｣
｢やろ？｣
重岡の言葉は痛かった。
嘘つきな私には、確かに心から信頼出来る友達は居らん。
重岡はごちそうさん、と丁寧に手を合わせて弁当箱をしまう。
｢弁当の変わりに、余計なお世話かもしれへんけど。｣
｢うん｣
お礼っちゅうか、命令やないか、というツッコミは置いとく。
｢中間って、何でもできるからみんなが仲良くなりたいって思うんよ｣
｢うん｣
｢せやけど中間はみんなに壁を作っとる｣
｢……うん｣
｢そーゆうんって、何となくやけど、やっぱ分かるで。こいつ本音で話してへんなって。｣
｢……そうやね｣
嘘っぽい、と言った重岡。
完全にはバレてへんくても、周囲の人らも薄々感じ取っとるんかも知らん。
ぽん、と大きな手で頭を撫でられた。
｢ちょ？！｣
かぁぁぁっと顔が熱くなる。
｢俺、本物の中間のがええと思うで｣
目の前にある、優しい笑顔。
重岡の笑顔は素敵や。
私の作り物の笑顔とは違って、こんな風に笑える重岡に憧れる。
｢いきなりやなくても、ちょっとずつでもええから自分見せてきーや｣
｢………うん｣
胸があったかくなった気がした。
重岡って適当に見えて人がほんまに傷つくことは言わへん。
だからいろんな人に好かれとるんやろうな。
重岡の笑顔がまっすぐやからか、ひねくれ者の私も珍しく素直に返事をできた。
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ちょこ。(プロフ) - ちゃいばるさん» ホントですか？！笑 あんまり元の本と変わらないですが楽しんでもらえていたら幸いです(´▽`)ﾎｯ ありがとうございます！頑張ります(；_；) (2018年3月4日 4時) (
レス) id: fba619e418 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃいばる(プロフ) - たぶん、元となっている話の本、読んだことあります！というか、持ってます笑←。私もこの話好きです。これからも更新頑張ってください！ (2018年3月3日 14時) (レス) id: bc774a4884 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ。(プロフ) - Red Sさん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです(*´∀｀*) (2018年2月10日 18時) (レス) id: fba619e418 (このIDを非表示/違反報告)
Red S(プロフ) - この話、すごく好きです！！更新頑張ってください！ (2018年2月10日 16時) (レス) id: 574a581655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ。 | 作成日時：2018年1月27日 20時
