嘘ツキ彼女とニセ彼氏。

Episode 18 ページ19

｢ちょっと意味がわからへんねんけど｣





何で私がこいつの彼女にならなあかんねん。








重岡は、歯を見せて悪ガキみたいに笑う。







｢めんどいのは苦手やから、単刀直入に言うな？猫被らへんでええよ。俺、中間がブラコンなのも、性格に裏表あるんも知ってんねん。｣








ガツン、と頭を殴られたような衝撃が走った気がした。





なんでこいつ、知ってんねん。








そりゃ重岡への態度はいいとは言えへん買ったかもしれんけど、会話らしい会話はしてへんし、今まで誰にもバレへんかったのに。







｢よー見とれば、すぐ分かるわ。中間の笑顔、嘘っぽいねんもん。｣







『嘘っぽい』





重岡の瞳に私はそう映ったらしい。

それだけで？と腑に落ちない気もすんねんけど、知られているんやったらもう猫を被ってても意味が無い。







｢私がブラコンで猫かぶりやったとして、どうしてそれで彼女になれっていう命令になんねん｣








｢それは…｣









キリッと途端に真面目な顔になる重岡。







｢それは？｣






｢せっかく弱みも握ったんやし、運良くブラコンやってゆう証拠も入ったんやから、じゃあ手下にしてやろうかとも思ったんやけど？やけど、それは可哀想やし、彼女にしてあげようかなって｣









｢人間のクズか！｣





思わずため息がでる。

こいつ本気なんか。それともただのアホなんか。









｢ええやん。普通の女の子にも飽きたところやし、中間みたいな変なやつと付き合うんも面白そうやし｣









何やねん、そのいつもお昼はAランチやから、たまにはBランチにするか程度の軽い理由。







軽い。この男、やっぱり軽い、軽すぎる。






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順位がつきました〜(*´ω`*)

ありがとうございます！

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