Episode 16 ページ17
クラスメイトとして、声をかけるべきやろうか。
『ドアにぶつかってもうた。重岡くんが居るって思ってへんかったからびっくりしたよ！』って。
普段ならそうするべきやし、たぶんそうしてた。
でも、私の目、泣いたあとやから真っ赤になってると思う。
はよ、ここから出たい。
教室はもう薄暗いのに、電気もつけずたった1人で机の上で考える人。
絶対怪しい。危ない。
もうええわ、さっさと鞄取って帰ろ。
私の席は今、重岡が座ってる席の左斜め後ろらへん。
あんまり大回りして避けると、不自然か。
せやけど、極力近寄りたくない。
｢____待っててん、｣
キンッ、と耳が痛くなりそうな沈黙を破る、独特な声。
いきなり発せられた言葉に、びくっと動きが止まる。
｢そ、そう。よかったね、頑張ってな｣
会話として成り立ってない返事をして、重岡の横を通ろうとして、
衝撃を受ける。
________見てる。
新しいおもちゃを見つけた子どものような、真っ直ぐで、強い熱を持って、どこか残酷な瞳で。
私、観察されとる。
全身にゾワッと鳥肌がたった。
怖い怖い怖い怖い
なんでこいつがここにおるんか、どうして重岡がこんな目で私のことを見てるのか分からなくて、怖い。
トン、と小さな音を立てて、重岡が机から降りた。
思わず身体が強ばる。
重岡はゆっくりとこちらに歩いてくる。
こいつの背が高いのか、私の背が小さいのか分からんけど、とにかく歩いてるだけで威圧感がある。
｢来ないで！｣
咄嗟に口走ってた。声、ちょっと裏返ってもうた。
向かいに座った重岡がキョトンとした顔でこちらを見る。
…やってしまった。
こんなこと言ったら、更にまずい空気になるに決まっとるのに。
でも、怖いんやからしょうがない。
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ちょこ。(プロフ) - ちゃいばるさん» ホントですか？！笑 あんまり元の本と変わらないですが楽しんでもらえていたら幸いです(´▽`)ﾎｯ ありがとうございます！頑張ります(；_；) (2018年3月4日 4時) (
レス) id: fba619e418 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃいばる(プロフ) - たぶん、元となっている話の本、読んだことあります！というか、持ってます笑←。私もこの話好きです。これからも更新頑張ってください！ (2018年3月3日 14時) (レス) id: bc774a4884 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ。(プロフ) - Red Sさん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです(*´∀｀*) (2018年2月10日 18時) (レス) id: fba619e418 (このIDを非表示/違反報告)
Red S(プロフ) - この話、すごく好きです！！更新頑張ってください！ (2018年2月10日 16時) (レス) id: 574a581655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ。 | 作成日時：2018年1月27日 20時
